コレステロールは本当に悪いのか、心臓病や脳卒中のリスクを上げると言うけれど、本当?

食事

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favicons?domain=www.mededge Medエッジ 2015.09.08 UPDATE

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(2015年9月1日 Medエッジより) 食事で取っていいコレステロールの上限撤廃が国内外で話題になったのは、2015年春のこと。  コレステロール本当に取って大丈夫?と思う向きもあるはずだ。  このたび食事で取るコレステロールと心臓や血管系の病気の関連性を調べた過去の研究をまとめて分析。  やはりリスク上昇という科学的根拠は不足と結論付けられた。

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坪谷透

東北大学大学院歯学研究科 助教、博士(医学)、医師

この議論はかなり意見が分かれていると私は認識しています。
異論がある方もいると思いますがあえて私見を書いてみます。
コメント大歓迎です。

1)まずコレステロールはイコール悪ではないです。人間の生存のために必要です’(たぶんこれについてはほぼ異論はない)。

2)摂取するコレステロールの量と、血中のコレステロールの濃度は、必ずしも比例するわけではないです。

3)2にも関連しますが血中のコレステロールを規定するのは、4分の1が食べ物で、4分の3が肝臓による合成、と医学の教科書に書いてあると思います(これ私の記憶、間違っていたら訂正お願いします(苦笑))

4)血中コレステロールが高い人が、将来心臓の血管の病気がおこることは確からしい&コレステロールを下げる薬(例:スタチン)を飲むと、そのリスクが多少下がるようですが、欧米人に比べると日本人はそもそも心臓の病気になる人が少ないので、効果も小さくなってしまいます。残念ながら薬の副作用は同じ程度発生します。

5)コレステロールを下げるための薬は、スタチン系以外は、正直効果は眉唾だと思います。

6)スタチンの効果はアルっぽいと書きましたが、2次予防(一度心臓の病気になった人が再発しない目的で飲む)は、飲んで下げることについてはおおむね合意されている気がしますが、1次予防(まだ心臓の病気になっていない人が初発予防のために内服)は、効果がかなり小さい気がします。しかし重複しますが、副作用は同じだけ出ます。

7)血中コレステロールを下げるために食事制限をすることはほぼ意味がない気がします。意味がある人は、食事制限をして実際に下がった&食事制限を解除するとまた上がってしまう、という人くらいではないでしょうか。

8)コレステロールを気にする前に、禁煙して血圧を下げて適度に運動して太り過ぎないようにすることの方がはるかに重要だと思われます。

9)家族性でコレステロールが非常に高い人は飲んだ方さよさそうです。


思いつくままに書いてみました。


なお、私個人的には、1次予防目的でスタチンは飲まないでしょう。2次予防目的では飲むと思います。
スタチン以外のコレステロール・中性脂肪を下げる薬は一切飲まないと思います。
なお、ラーメンは好きです(笑)

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