体の性・心の性・好きになる性の多様性、日本人の13人に1人と推定される「LGBT」
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HEALTH PRESS 2015.10.01 UPDATE
(2015年9月23日 HEALTH PRESSより) 人間のセクシュアリティ(性のあり方)は、人間が生物である明白な根拠であり、社会的人間の本質を表している。なぜなら人間は、生物学的には男性と女性というセックス(生物学的性別)に分かれ、社会的・文化的には男性の役割(男らしさ)と女性の役割(女らしさ)というジェンダー(社会的性別)に分れるからだ。
電通総研が全国の20代から50代の約7万人を対象に行った調査では、LGBTとの回答比率は7.6%、13人に1人だったそうです。以前から私は様々な調査にあたって、性別「男・女」の項目が受け入れられなくなる時代がやがてくるだろうと感じていました。初めてネット回答が開始された今年の国勢調査では、性別の設問対する不満(男女しかない)への訴えがSNSを通じて広がりました。企業労働者の健康管理を専門とする産業医の間でもLGBTの健康管理について議論が始まっています。いや、「生物学的な性別を聞いたまで」「戸籍上の性別を問うた」「LGBTを前面に出すのは現状では気が引ける」など言い分はあるでしょう。しかし相当数の方がLGBTと自覚し発言する社会が現実にきている以上、ゆっくりとでもそれぞれの持ち場で対応を考えるべきときが来ているのだと思います。
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たかはし
どのように、考えたら良いのか
まだ解らない分野でした
でも、考えることが大事なんでしょうね
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近藤尚己
東京大学 大学院医学系研究科 健康教育・社会学分野 保健社会行動学分野 准教授 医師 社会疫学者
社会と健康の関係を研究する「社会疫学」では、生物学的な性(sex)と社会的性(gender)を明確に区別しています。
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