一番健康的な通勤方法はなにか?
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ライフハッカー[日本版] 2015.10.21 UPDATE
(2015年10月12日 ライフハッカー[日本版]より) ギズモード・ジャパンより転載:やっぱり体を動かすことはいいこと! 通勤って本当に心にも体にも大きな負担ですよね。心と体だけではなく、周りの人に接する態度にまで影響しちゃいます。これって本人が思ってるより、もっともっと心の奥底まで影響しているんです。 家と職場の往復通勤時間の平均は約1時間だそうですが、多くて3時間かかる人も少なくありません。車で過ごすこの通勤時間というのは、私たちの身体に大きく影響を及ぼします。運転にまつわる問題はたくさん耳にしてきたかと思いますが、それ以上に微妙は問題がたくさんあることが最近の調査で明らかになってきています。 多くの科学者たちは、徒歩、自転車、またはホバーボードなどの「アクティブ」な動きのある通勤方法の方が、人の生活がより良いものになると数学的に示しているそうです。
さまざまな研究論文をあわせていて、面白い記事だと思いました。職場への自転車通勤は、事故や公害による健康被害を勘案しても余りある健康効果がある、とあります。
記事で言及されているHartogらの2010年の研究では(Environmental Health Perspectives)、大気汚染の中を自転車で走ることや事故による健康被害は、大気汚染では平均して21日分、事故では7日分の死亡率上昇に相当する一方で、車から自転車通勤に変更することは8か月分の死亡率低下に相当すると報告されています。
このHartogらの研究は、関連する研究を合わせてまとめたレビューと呼ばれるタイプの研究で、いろいろな研究をまとめていることでさまざまな長所があります。一方で元となった研究の特性により、結論がどの程度、例えば日本に適用できるのかなども検討の余地があると思います。Hartogらの研究は、オランダ、ロンドンなど都市構造やスペースが日本とはずいぶん違うのではないかと思える研究に基づいてまとめているものでした。日本では自転車専用の道路などの整備はこれらの国や都市に比べると遅れている印象を持っています。歩行者にも自転車の人にも安全な都市交通の整備等が進むことも重要な要素であろうと感じました。
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日吉 綾子
スウェーデン・オレブロ大学 医学部 准教授
(コメントが消えてしまったのでもう一度・・)
満員電車とはいきませんでしたが、調べてみました。
http://healthnudge.jp/6929
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近藤尚己
東京大学 大学院医学系研究科 健康教育・社会学分野 保健社会行動学分野 准教授 医師 社会疫学者
おもしろく、よくまとまった記事ですね!
東京郊外から都心に通勤するものとしてはキツキツの満員電車で1時間揺られて毎日通勤するのは慢性疾患予防になるだろうか、という点が気になります。そういう研究ないかな。。
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日吉 綾子
スウェーデン・オレブロ大学 医学部 准教授
読み飽きないテンポの良い記事ですよね。Swedenも自転車道の整備は進んでいるものの、アムステルダムにはかなわないですから、事故率などはやっぱり都市計画に関係するんだろうね、と職場の同僚と話をしました。余談ですが、Swedenの人は冬でも雪(と氷)の上を自転車通勤です。歩いていても滑るのに、と思いますし、時折転倒している人を見ます。先日も、枯葉が凍り付き始めた道路で転倒した人がいました。20分後に同じ道を通ってみると、枯葉を掃除する大掛かりな車が来ていました。自転車通勤の裏には、いろいろな努力があるものだと思いました。
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くまこー
とても面白い記事ですね!
自分の通勤スタイルを振り返るいい機会になりました。
また、車通勤の人は社交性が低いというのは、そのような視点でみたことがなかったのでびっくりしました。
参考にさせていただきますヽ(^o^)丿
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