小児薬でビッグデータ解析へ…効果や安全性を検証

病気・医療

  • 2,311
  • 4
  • 1

favicons?domain=www.yomidr.yomiuri.co yomiDr(読売新聞) 2015.10.27 UPDATE

1445843017wr75KPXILO

(2015年10月26日 yomiDr(読売新聞)より) 厚生労働省は、全国の医療機関から集めた電子カルテの情報を「ビッグデータ」として活用し、子どもに医師が処方する薬の適切な用量や副作用などを調べる事業を、11月から本格化させる。  子どもの薬の効果や安全性の情報は、大人に比べ不足している。全国約60の医療機関から年間のべ100万人分のデータを国立成育医療研究センター(東京都)に集約し、安全に子どもに投薬できる用量などを解析し、役立ててもらう。

記事全文を読む

1432799497CDDwggmeNF

久保達彦

産業医科大学 医学部 公衆衛生学 講師 医師 博士(医学)

各病院から診療データを統合的に収集し、薬による副作用などを早期に発見しようとする試みの紹介です。

副作用は患者さん一人をみていても、それが薬によるものか否かの判断は難しく、大量のデータを集めることには大きな意義があります。

一方、このデータ収集にはものすごいお金がかかるのもまた事実です。単なる電子データ回収になぜ巨額の費用がかかるのか。その原因は1999年に、厚生労働省が実施した電子媒体による診療記録(電子カルテ)の解禁にまでさかのぼります。このとき厚労省は標準的な電子様式を指定しなかったため、各電子カルテ業者はそれぞれ独自のシステム開発をしてしまったのです。その結果、今でも病院間は電子データではなく紙で診療記録のやりとりをしている状況です。

病院の電子カルテは非常に高額でランニングコストだけでも年間数千万から一億円近い金額がかかる事例も珍しくありません。

1999年に標準的な電子仕様を決めていさえすれば、病院間の情報連携は電子媒体によりはるかにスムーズに実施可能で、関連コストも相当に圧縮されていたはずです。

この教訓を活かし、後生に負担を強いるようなシステム開発が今後は行われないようにしなければなりません。

  • 4
  • /
  • 専門家のいいね!4
  • 1427682568bdac8173bccfdf9e21f4a0cc8fa506d3
  • 1432885578201d659b7d06ef2faacd52747df07eec
  • 142682509482f8b767dca3ad48c63db4f86377886b
  • 14345301913cc6d30fea2729514d366c8d4b1cf1ba

この記事へのコメント

コメントする

この記事の関連キーワード

この記事と関連する記事

会員登録が必要です

すでに登録済みの方はこちら

ログイン

まだ会員になっていない方はこちら

ユーザ登録

コメント編集(管理者用)

コメントを削除

キャンセル

Facebook連携


閉じる

このコメントに関する
問題の内容を選択してください





送信

送信完了

閉じる

コメント編集

会員登録が必要です