タバコは肺がんリスクなし? 養老孟司が禁煙しない理由 〈週刊朝日〉

病気・医療

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favicons?domain=dot.asahi dot.ドット 朝日新聞出版 2015.11.20 UPDATE

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(2015年11月16日 dot.ドット 朝日新聞出版より) 禁煙、分煙が進み喫煙者にとっては風当りの強くなってきた日本。しかし、解剖学者である養老孟司さんは喫煙者。作家・林真理子さんとの対談でもダンディーにたばこをくゆらせていたそうだが……。

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柿崎真沙子

名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)

 そりゃ、たばこを吸ってすぐがんになれば、綺麗に山が重なったグラフが出てくると思いますが、たばこを吸い始めてすぐがんになるわけじゃないですからね・・・。

 養老先生は、喫煙者でかつよくわからないたばこは有害じゃない理論を広めていますが、たばこが好きなら好きでいいので、せめてこういう曲解した解釈をもっともらしく広げないでほしいですね。あと、たばこは肺がんだけではなく、咽頭がん、喉頭がん、胃がん、大腸がん、循環器疾患のリスクも上げますからね。

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この記事へのコメント

  • 阪本先生、運営の方々にも是非アクセス数などだけではなくて色々な視点からいくつか賞を作ってもらいたいですね!記事を見つけてきてくれた友人に感謝です。

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  • 我が国には、Health Nudgeのようなサービスが、
    いかに必要であるかを説明するのに、
    とてもよい事例を週刊朝日さんは提供してくださったようです。

    この記事とHealth Nudgeの投稿は、
    『今年度もっともHealth Nudgeの存在意義が示されたで賞』に推薦しておきます。
    (えっ、まだその賞は、用意されていないの?)

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  • 先生方、私のコメントよりも段違いに有用なコメントありがとうございます。

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  • これは使い古されたトリックですね。

    (1)喫煙率減 肺がん死増

    (2)喫煙は肺がんの原因ではない

    たしかに(1)は事実だけれど、(1)→(2)というロジックの飛躍を鵜呑みにしないことが大切です。

    「喫煙率減 肺がん死増」という現象は、少なくとも2とおりの方法で説明できます。
    (a)喫煙は肺がんの原因ではない
    (b)喫煙以外に肺がん死が増加するもっと大きい原因がある

    (a)の説明は一見もっともらしいですが、「喫煙者と非喫煙者グループを比較すると、人種・年齢層・男女を問わず喫煙者グループの肺がん死亡率が何倍も高い」という別の現象が説明できません。その意味で、(b)の方がよりよい説明になります。

    ではこの場合、肺がん死者数の増加に大きく関与している要因は何か?
    それは日本社会の「高齢化」です。

    日本人の生活水準が向上し、医療が発達した結果、結果的に肺がんで亡くなる人が増加しています。それが統計上、肺がん死増加として現れています。

    たとえるなら、「新品の輪ゴム」と「長期間経って酸化した輪ゴム」を比べると、後者の方が切れやすいようなものです。

    この高齢化の影響を排除するために各時代の年齢構成を同じにしてあげると(輪ゴムのたとえなら古さを揃えてあげると)、日本人男性の肺がん死亡率は1990年代半ばから減少傾向にあることがわかります。

    養老先生は話がお上手ですが、喫煙率減・肺がん死増から「喫煙と肺がんは無関係」(「肺がんの原因は禁煙」)を仄めかすのは、使い古されたトリックなので、皆さん鵜呑みにしないよう、くれぐれもお気を付け下さい。

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  • 本当に残念な記事です。

    日本政府も批准しているタバコ規制に関する国際条約FCTCの第5条3項は、タバコ対策などの公衆衛生政策においてタバコ産業の干渉を阻止することを強く求めています。養老さんは今回の記事や愛煙家通信等でタバコ産業に都合の良い情報を発信しており、タバコ産業からの金銭授受があると考えられます。FCTCは同時にすべての広報媒体におけるタバコ産業の広告宣伝活動の禁止を求めています。日本のメディアにはこういうタバコ産業のための広報記事はすべての媒体において控えていただきたいのですが、タバコ産業の巨額の広告宣伝費(年間1000億円以上)が強く影響を与えています。

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