劇的な即効性をうたう健康食事法は絶対「体に悪い」:カラダにいい!がカラダを壊す

食事

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favicons?domain=gooday.nikkei.co 日経Gooday(グッデイ) 2015.11.30 UPDATE

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(2015年11月27日 日経Gooday(グッデイ)より)  「カラダづくりは栄養が6割、運動が4割」  これは、私がトレーナーとして、アスリートを相手に仕事をしていた時代から、一般の方々のカラダづくりに携わる現在まで、変わらずに言い続けてきたことです。  カラダは日々食べたものを材料としてできています。また、何を食べるかは、人間の生命活動を左右するホルモンの分泌にも大きく関係しているとされています。そう考えると、6割どころではないかもしれません。それほど、日々の食事が重要であることは、私のこれまでの経験からも実感していることです。

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佐々木 由樹

管理栄養士 健康運動指導士 MPH(公衆衛生学修士)

この文章を読んで、私が1番気になったのは、「コロコロ変わる栄養学」という見出しでした。
記事本文の中でも、栄養学はコロコロと変わっていると表現されています。

でも、実際は、栄養学はそうコロコロ変わっていません。

例えば、昨日まで「卵を食べちゃダメ」と言っていたのに、今日から「卵を食べていい」といった具合では変わっていません。

食事から摂るコレステロールが、血液中のコレステロールにどの程度影響を与えるかは、20年以上も前から研究があり、様々な研究の結果から、10年ほど前には食事性のコレステロールはさほど血中コレステロールに影響を与えないかもしれないとの見解が出されています。

Health Nudgeの先生方も書いているように、多くの科学的な知見が積み重なって、数年から数十年かけて新しい事実が生まれていくのです。

自称“栄養の専門家”が、「栄養学は日々変わるから大変なんだよ」なんて言っていたら、少し怪しいと思った方がいいかもしれないです。

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この記事へのコメント

  • 専門家の目から見れば、栄養学はさほどコロコロ変わっておらず、消費者の目から見ると、めまぐるしい速度でコロコロ変わっているのかもしれません。

    専門家にっとって、きちんと研究がされ、エビデンスのあるものが栄養学。消費者にとっては、食に対する情報全てが栄養学なのではないかと、この記事を読んで思いました。

    だからこそ、正しい知識をもつ専門家が、その人にとって有益である情報をきちんと精査して届けなければいけないのだと、強く感じます。

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