くらし☆解説 「加速するか?がん対策」
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NHK解説委員室 2015.12.01 UPDATE
(2015年11月25日 NHK解説委員室より) 岩渕)くらし☆解説です。きょうはがんについて取り上げます。 今や2人に1人が一生の間にがんになる時代ですが、そんながんの対策を加速するプランが新しくまとまったそうです。土屋敏之解説委員に聞きます。
先日、厚生労働省の委員会で案がまとまった「がん対策加速化プラン」に関する紹介記事です。
日本で死因第一位のがんに対しては国をあげてがん対策に取り組んでいますが、がんで亡くなる方を20%減少させようという目標はどうやら達成困難ということで、さらに加速化するためにどうするべきかということについてまとめられました。
今まで実態が明らかでなかった職場で提供されるがん検診について、きちんと調べて基準を作っていくとのことです。職場でのがん検診は企業の取り組み方に左右されますから、大企業ではきちんと受けられるようになっているが、中小企業ではがん検診が提供されていないところもあり、検診受診の機会が平等でなく、がんの早期発見における格差につながっているとも考えられます。また科学的根拠のないがん検診が提供されていることもあるようです。
タバコ対策では、喫煙率を低下させるために最も有効なたばこ税の増税についても言及されています。
がん治療を行う医療機関や抗がん剤に関する情報など、患者さんや家族の方が求める情報に関しての整備についても提案されています。がん患者さんへの情報発信はまだまだ不十分であるため、関係者が努力し、正しい情報発信を行っていきたいと思います。
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