高騰し続ける薬の値段の対応策
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HAEVARD gazette 2015.12.02 UPDATE
(2015年10月23日 HAEVARD gazette 概要を日本語で要約) 高価な薬がどんどん出てきて、患者はその効果と値段につき判断をすることが難しくなっている。 ジェネリックの登場で薬剤費の高騰は一時軽減傾向となったが、再び急速に高騰している。特に対象患者が少ない疾患の薬が高騰しており、1%の患者のために30%の薬剤費が使われている。 一方で、いくつかの薬が奇跡的に患者を救うこともあるため、医師としては新薬を欲している。 患者と医者が薬の効果とコストにつき気軽に話し合えるようになることが大切。前からある標準的な薬と比べて高価な薬は、どんな影響があるか話し合うとよい(従来のものより効果が良い、効果は同じだけど副作用が少ない、など)。 対策として、効果がよく値段も手ごろな薬は患者の自己負担をゼロにし、一方で高価な薬は患者の負担額をふやしたり、処方するにあたっての規制を設けたりする方法が考えられる。また、効果的で値段が適切な薬剤なら、製薬会社がその薬の販売権を独占できる期間を延ばすのもよい。そうすれば無駄な競争がなくなる可能性がある。
高騰し続ける薬剤費を何とかしないといけないという意見に反対する人は少ないと思いますが、一方で、どの薬が良くてどの薬がイマイチなのかの判断は非常に難しいのが現状です。様々な研究を参照した結果、ある薬が良いと評価されていたとしても、しばらくしてその評価が覆ることも珍しくありません。
新薬はまだ見ぬ副作用の可能性があるので個人的には使用には慎重ですが、その薬で救われる人もいることも確かです。
記事にもある、患者さんと医者がコストも含めて気軽に話し合える環境を整えることはとても重要だと思います。また、おそらく多くの医者が薬のコストにあまり関心がないので、電子カルテに毎回の薬の金額や患者さんの自己負担額が出るようなシステムを作るのもよさそうです。
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