健康に年を重ねるコツ

健康・予防

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favicons?domain=www.hsph.harvard HARVARD T.H. CHAN 2015.12.03 UPDATE

(HARVARD T.H. CHAN 概要を日本語で要約) 高齢化に関する話。  ・寿命が延びても、慢性疾患や障害、認知機能異常がなければ問題ないとする見解もある一方、現在の30代40代の生活習慣病の有病率を考えると今後健康的な高齢者が増えるとは思えない。また個人レベル、国レベルの収入、教育格差も健康状態に反映されるであろう。年齢とともに体力が落ち、さらにそれらの慢性疾患の合併があると働けなくなるため、経済が停滞する可能性がある。高騰する医療費介護費も追い打ちをかける。一方で、85歳以上の28%は健康状態が非常によく、56%が仕事や家事に支障のない健康状態と答えているため、年齢は問題ないのではという研究結果もある。  ・程よい食事と運動、禁煙することも重要。それらをしないと明らかに並存疾患や障害のリスクが増す。  ・65歳で定年退職した場合、男性は19年、女性は21年生きる。働いている方が健康状態がいいため定年を引き上げるという案もあるが、個人の働ける体力・並存疾患により労働能力が変わってくるため、その人にあった仕事が必要。  ・ボランティアも良い。人の役に立てるし、社会的なネットワークもできる。自分を助けてくれる人もできる。年をとっても社会の中にいることが大切だが、ボランティアはそれを満たしてくれる。  ・高齢者が働くと若者の職を奪い若者の失業率が増えるという意見もある。一方で、高齢者の就労率が高い国は若者の就労率が高く、定年退職の年齢が早い国は若者も含め就労率が低いという研究結果もある。  ・年をとっても誰かとかかわりを持つことは、食事や運動習慣と同様に重要な要素。運動しなくてもスポーツクラブの集まりに参加するだけで健康状態はよくなる。  ・生きがいがあると死亡率が下がる

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横林賢一

ハーバード公衆衛生大学院/広島大学病院 総合内科・総合診療科 医師(家庭医療専門医、在宅医療専門医 ) 医学博士

高齢化関連の話だけあって、日本の研究結果がたくさん引用されています。IKIGAIと書かれても西洋人にはなんのこっちゃでしょうけど、「生きがい」を持つことの重要性は米国でも取り上げられるほどになっています。

記事にもある通り、若い頃に不摂生すると、健康寿命(介護を必要とせず生きられる期間)が短くなってしまいます。若いころから適切な食事・運動習慣を身に着けたいですね。

また、年をとっても何らかの「社会とのかかわり」を個人が心地よいと感じるレベルでもてる仕組み・しかけを作ることが、今からの行政、企業、市民団体には求められると思います。

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