「街が消える」北京で最悪レベルの大気汚染…日本におけるPM2.5汚染の状況は?

健康・予防

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favicons?domain=mocosuku Mocosuku 2015.12.18 UPDATE

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(2015年12月4日 Mocosukuより) 中国・北京で微小粒子状物質PM2.5による大気汚染が悪化し、今月初めには「街が消える」ほどのスモッグが発生したことが報じられています。この秋、北京では9月3日におこなわれた軍事パレードにあわせて、周囲の工場の操業を停止したり、交通制限をするなどの対策が講じられ、一時的に大気汚染のレベルは低下していました。しかし、人々が暖房器具を使う冬になると状況が一変、11月30日にはPM2.5を含む汚染指数は最悪レベルの「危険」(301~500)を上回る560となり、翌日には600前後の数値を示したとのことです。空に壁はありませんから、隣国日本における汚染状況は大丈夫なのでしょうか。

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大西一成

聖路加国際大学大学院 公衆衛生学研究科 准教授  博士(医学) 環境疫学 公衆衛生学

ここに記載されている、
「PM2.5は極めて細かい物質のため、通常のマスクでは防ぐことができず、医療用の「N95マスク」や、防じん用の「DS2マスク」でなければ着用してもあまり効果がありません。」
この内容ですと、
「極めて細かい粒子を防ぐフィルターで作られた、N95やDS2認定マスクを使用すれば効果がある」と読み取れますが、実際にはいくらいいマスクを着用しても自分の骨格に合わなければ、その隙間から外の粒子はマスク内に入り込み効果はありません。特に外国製のN95マスクはサイズが大きく日本人の顔に合わず漏れてしまっているのが現状です。

 一般に市販されている不織布やプリーツ型のマスクは、もともと唾や飛沫をまき散らさない咳エチケットの目的として作られています。サージカルマスクはその名の通り、外科医が手術中に、飛沫を飛ばしたりして患者さんのお腹(清潔野)を汚染しないためのものです。(最近では、感染予防のサージカルマスク表記もありますが、効果はありません)
 パッケージに花粉やPM2.5を99.9%カットと記載してあっても、それはフィルター自体の性能であり、顔に装着した時の漏れが表記されているわけではありません。(マスクフィルターのチェックは、マスクの周りを接着剤で固めて、フィルターのみの検定をしています。)

特に日本人のマスクの着用状況は、お守りのような感覚ではないかと感じます。
感染予防や外からの粒子の侵入を防ぐ目的でマスクを選ぶ際には、
最低条件として、N95やDS2の認定マスクで、さらに、自分の顔にあったものを選択する必要があります。

でも、PM2.5濃度が北京ほど高くない、今の日本の状況下でカップ型のマスクを普段の生活で着用するのは勇気がいりませんか?
ひょっとしたら、漏れ率重視でマスクの形やデザインが気にならない時代が、今後やって来るかもしれませんね。

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