第1回 健康食品を適切に利用するために
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yomiDr(読売新聞) 2015.12.17 UPDATE
(2015年12月15日 yomiDr(読売新聞)より) 本年4月1日より、「機能性表示食品制度」が施行され、健康食品にますます注目が集まっています。これまで機能を表示できる食品は、「特定保健用食品(通称:トクホ)」と「栄養機能食品」に限られていましたが、それ以外の加工食品・生鮮食品にも事業者の責任の下、機能性の表示ができる制度として施行されたものです。本制度の趣旨として、消費者の誤認を招かない、自主的かつ合理的な製品選択に役立ててもらうというものです。適切な製品の利用により、健康の維持・増進、疾病予防、さらには将来的な医療費の削減へつながることが期待されています。しかしながら、消費者がこれらの製品を適切に使える環境にあるかと言われれば、決してそのような状況にはありません。
健康食品はとにかく種類が多いです。そして、これら健康食品に関する様々な情報が世間には溢れています。しかし、情報の中には、明らかに間違ったもの、メディアによって誇大に取り上げられたもの、販売という意図を持った広告もあります。
人は何か行動を起こすときには、情報を元に判断します。
家電を買うときも、健康食品を買うときも同じです。間違った情報を元に判断したらどうなるか。
家電ならば、がっかりするだけかもしれません。
しかし、健康食品ならどうでしょうか。健康被害を起こして苦しむことになるかもしれません。
だからこそ、消費者は、健康情報を判断する目が必要です。
健康情報を判断する目とは、情報の根拠を評価するということです。
しかし、実際にはなかなか難しい。
論文を調べたり、英語で原著にあたったり・・・。できる人は限られるように思います。
そんな中、記事で紹介されている『「健康食品」の安全性・有効性情報サイト』はとてもいいサイトです。
ここで、健康食品名を検索すると、ヒトを対象にした研究結果がずら~り表示され、有効性と安全性の評価がそれぞれ表示されます。ぜひ一度試してほしいと思います。
https://hfnet.nih.go.jp/
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