高額療養費見直し検討 70歳以上の負担増へ
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朝日新聞デジタル(アピタル) 2015.12.22 UPDATE
(2015年12月16日 朝日新聞デジタル(アピタル)より) 政府・与党は70歳以上が支払う医療費の上限額を2017年度から引き上げる方針を決めた。来年度の診療報酬改定で、診察料を増額する財源の一部に充てる。負担増となる高齢者の反発も予想されることから、具体的な引き上げ幅は来年夏の参院選後に議論し、来年中に決める。
「高額療養費」とは、月の医療費負担が一定額を超えた場合に、自己負担額の上限を定めたものです。大きな病気やけがで長期の入院を余儀なくされたり、高度な手術・高額な医薬品による治療が必要な方には、大変助かる制度です。
少し前まで、この精度はあまり知られていなかったのですが、最近ではだいぶ認知度が上がってきました。また以前は、「一度は自己負担分を全額支払い、その後申告をすると一定額を超えた医療費が戻ってくる」仕組みだったのですが、現在では「事前申請することで、予め一定額を超える自己負担分の支払いが免除される」仕組みになり、この制度自体が使いやすくなりました。
この仕組み、患者さんにとっては非常にありがたいことなのですが、適用件数が増えると医療保険財政の負担がぐんぐん大きくなってしまいます。そこで、限度額の上限を引き上げることが検討されているわけです。
個人の負担増には反発が起きることが予想されますが、安定的な保険運営も非常に重要ですので、しっかりと検討・議論したいテーマです。
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