40~64歳の末期がん患者、6割が介護申請せず
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yomiDr(読売新聞) 2015.12.23 UPDATE
(2015年12月21日 yomiDr(読売新聞)より) 働く世代(40~64歳)の末期がん患者の約6割が、介護保険を申請しなかったという調査結果を患者支援団体が発表した。 介護保険が利用できることを知らず、病院からも勧められなかったのが大きな理由。調査したNPO法人HOPEプロジェクトの桜井なおみ理事長は「病院側から、自宅での生活に必要な情報を提供してほしい」と話している。
皆さん、介護保険料は40歳から徴収されることはご存じでしょうか?「40歳から払うなら、40歳から介護保険を使えるのか?」と思うかもしれませんが、40~64歳の間は、末期がんを含む16種類の特定疾患を有する人しか申請・利用できません。
今回の記事は、40~64歳の末期がん患者であれば申請・利用できるはずの介護保険を、64%の人が申請していなかったという内容です。
病院内での介護保険利用が可能なことへの周知度やそれを患者さんに適切に伝える体制不足、それからこういう患者さんが望む支援・サービスが現在の介護保険の枠では満たせていない可能性が記事から見えてきます。
医療費や介護費は、高騰や使い過ぎといった部分がいつも取り上げられます。一方で、使いたいニーズがある層にうまく行き渡っていない問題も存在するという点にも光を当て、よりよい社会保障体制が構築されていくといいなと思っています。
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