自覚がないから怖い! ジワジワ進行する「肝機能」低下の防ぎ方:Dr.松倉のサプリのすすめ
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日経Gooday(グッデイ) 2015.12.27 UPDATE
(2015年12月25日 日経Gooday(グッデイ)より) 忙しい日々のなか、健康のため、若々しさアップのためにサプリメントを活用するビジネスパーソンは多いはず。でも、そのサプリメントが体内で十分に力を発揮していないとしたら? いま注目の理論「分子整合栄養医学」をもとに、松倉知之先生があなたにとって本当に必要な栄養素と、“本当に効く”サプリメントのとりかたを提案します。
記事の中ですすめているのが、「ナットウキナーゼ」と「n-3系脂肪酸」のサプリメント。
タイトルに「肝機能低下の防ぎ方」と書いてあるので、「ナットウキナーゼ」と「n-3系脂肪酸」のサプリが肝機能低下に効果がありそうに読めてしまいます。
でも、「ナットウキナーゼ」と「n-3系脂肪酸」のサプリを紹介している段落では、血栓(血管内の血が固まって、血管をふさいでしまい、血流が悪くなってしまうこと)症の予防効果について説明されています。
あれれ?良く見ると、
「ナットウキナーゼ」と「n-3系脂肪酸」を摂ると肝機能低下が防げたとは書いていない!??
つまり、肝機能低下の予防に、「ナットウキナーゼ」と「n-3系脂肪酸」がどのくらい効果的かは、この記事だけでは分からないと思いました。
健康記事には、今回のように、タイトルと結論が違うこともしばしばあるので、気を付けてみてください。
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ちなみに、「n-3系脂肪酸」は、心臓や脳の血管がつまってしまう病気(心血管疾患、脳血管疾患)の予防に効果があるかどうかについては多くの研究がされています。
「n-3系脂肪酸」のこれらの病気の予防効果は、かなり知られているとは思いますが、実は研究の結果はまだ一致していません。
”一部の人に効果があった”
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23958480 (一度病気になった人の突然死等の予防に効果あり)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23153623 (心疾患リスクの高い人には効果があった)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22493407 (一度心疾患になった人で効果があった)
”効果がみられなかった”もしくは、もう少し慎重な議論が必要と結論づけた論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24885361
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24472636
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23110790
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23112118
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22968891
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