「健康寿命と食」テーマに佐々木敏・東大大学院教授が講演…読売医療サロン

食事

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favicons?domain=www.yomidr.yomiuri.co yomiDr(読売新聞) 2016.01.19 UPDATE

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(2016年1月17日 yomiDr(読売新聞)より)  医療界で活躍する専門家の話を聞く第8回「読売医療サロン」が16日、東京・大手町の読売新聞東京本社で開かれ、東京大学大学院の佐々木敏教授(社会予防疫学)が「健康寿命を延ばす食生活」をテーマに講演した。  南砂・同本社調査研究本部長を聞き手に、90人の参加者が耳を傾けた。

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児林聡美

HERS M&S 代表、保健学博士、公衆衛生学修士(MPH)、農学修士

2011年、国連は「生活習慣病対策のためにとるべき5つのアクションを発表し、その2番目に「食塩の消費を抑えること」という項目が挙がっています。
3番目に「肥満、不健康な食事、運動不足(の解消)」と「食事」が挙げられているにも関わらず、「食塩」は特別に、しかもそれよりも優先して扱われていることから、食塩の問題点の大きさを物語っています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21474174

2014年に行われた研究によると、日本人の食塩摂取量は成人男性が14g/日、女性が12g/日でした。
これまでに行われていた食事調査ではなく、尿を集めて丁寧に量った結果で、信頼性も高いです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25111316

食事摂取基準2015の食塩の目標量は男性が8g未満、女性が7g未満ですから、目標達成はまだ遠いことが分かります。
この研究が発表されて以降、マスコミでも食塩の問題点を多く取り上げるようになったと感じます。
減塩は日本で今後も取り組んでいかなければならない大きな課題ですね。

日本人の平均寿命はどんどん更新されていますが、寝たきりなどではない、自立して生活ができている「健康寿命」を考慮すると、平均寿命は健康寿命に一致していないそうです。
健康寿命を延ばすには、生活習慣病を予防することが大切ですし、そこに減塩は大きく寄与しているようですね。

この講演の詳細は1月下旬に公開予定だということです。
「塩の摂取量が多いほど加齢に伴って血圧が高くなる。」ことから、減塩は高齢者も若い人も、みんなで実施したいもの。
詳細記事の公開が楽しみです。

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この記事へのコメント

  • 佐々木先生の講演、何度聞いてものめり込んで聞いてしまいます(^_^)
    減塩と言わず節塩を普及していきたいですね。

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    減塩と言わず節塩を普及していきたいですね。

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