WHO、ジカ熱急拡大で緊急事態宣言 国際的な対応必要:朝日新聞デジタル

健康・予防

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favicons?domain=www.asahi 朝日新聞デジタル(アピタル) 2016.02.03 UPDATE

(2016年2月2日 朝日新聞デジタル(アピタル )より) 世界保健機関(WHO)は1日、南米と北米の両大陸で感染症「ジカ熱」が急拡大しているとして、「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を宣言した。WHOのチャン事務局長は同日の会見で、「(ジカ熱の)監視体制の改善や、診断法やワクチンの開発推進などには協調的で国際的な対応が必要だ」と訴えた。

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長嶺由衣子

千葉大学予防医学センター 環境健康学研究部門 大学院 医学研究院 環境健康科学講座 公衆衛生学 特任研究員 医師

以前からウィルス自体の報告と単発的な流行は報告されていましたが,昨年7月頃からブラジルを始めとする中南米で大きく流行し始めているジカ熱というジカウィルスの感染によって発症する病気に対し,世界的に協調をして対応をしていかなければならないというニュースです。

日本でも昨日,「4類感染症」という,見つけたら病院・医師はすぐに報告をしなければならないという病気に指定されました。国が定める重症感染症5段階の内の上から2番目です。

ジカウィルス感染でとにかく大切なことは
「妊婦さんに感染させないこと」 です。

妊婦さんが感染をすると,子供が頭の小さい小頭症という病気を持って生まれてくる可能性が高くなるということが報告されています。

「妊婦さんに感染させない方法」をよくよく考えてみると,妊婦さんになる可能性のある方,また妊婦さんになる可能性のある方の周りにいる方,子供を持とうと思っている方・・・に始まり,都会の中では誰が妊婦さんかもわからないので,とにかく最高の対策は,日本にウィルスを入れないこと。となります。

また,一昨年のデング熱の流行があったように,ウィルスを運ぶ蚊は,実はデング熱と同じ蚊です。日本にもいます。一度日本にウィルスが入ってくると,デングと同じように流行する可能性があります。


今のところ,妊娠のどの段階で感染をするとまずいのか,蚊を介さなくてもヒトからヒトに感染する可能性はあるのか,などはまだわかっていません。

妊婦さん以外の人がかかった場合には,もともと免疫に異常がない限りは風邪のような症状(38.5℃に満たない発熱,関節痛,発疹,頭痛,筋肉痛,だるさ)のみで1週間程度でよくなるとされています。
だから余計に怖いのです・・・「僕ジカです」と言いながら入ってくるわけではないので・・・。


残念かもしれませんが,今年のオリンピック観戦はどうかどうか,日本でテレビでお願いします。


ジカ熱症状など(国立感染症研究所)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/6224-zika-fever-info.html

ジカ熱今後のリスクについて(国立感染症研究所)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000109917.pdf

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