患者にどう寄り添うか、問うた日々 日野原重明と地塩寮
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朝日新聞デジタル(アピタル) 2016.02.16 UPDATE
(2016年2月15日 朝日新聞デジタル(アピタル)より) 104歳で現役医師の日野原重明にとって、地塩寮(京都市左京区)は忘れがたい場所だ。その名は「汝(なんじ)らは地の塩なり」という聖書の一節に由来する。「世の中に、神様に、必要とされる人間であれ、という意味でね。表札の文字まで、いまも目に浮かぶよ」と懐かしむ。
医師になったばかりの日野原先生が、16歳の今から死に向かうであろう16歳の少女に「頑張れ」といったこと、どうしてあの時「安心していきなさい」と言ってあげられなかったのだろう・・・と今でも悔やんでいらっしゃることを、別の本で読んだことがあります。
日野原先生が「いのち」について子供たちに授業をされていて、たくさんの書著もお出しになっています。 いわさきちひろさんの絵とともに書かれた「いのちのバトン」ダイヤモンド社 (2008/11/29)という本は特におススメです。
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「いのち」とはなんでしょう?
それは、私たちに与えられた「時間」のこと。
あなたの持っている時間(=いのち)を、今はあなたのためにだけ使っているかもしれませんが、将来大人になったら、人のために使ってあげられる人になってください
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私自身、とても、この「いのち」=「時間」という言葉がすっと腑に落ちた感がありました。
また、レオ・バスカーリアというアメリカの教育学者がかいた「葉っぱのフレディ」という絵本はいのちについて学ぶ有名な本がありますが、日野原先生はそれに感銘を受け、これをクラシックの音楽を交えた荘厳な音楽劇にされた本もあります。ご興味のある方はぜひご覧ください。
「フレディ」から学んだこと―音楽劇と哲学随想 (童話屋 (2000/10)
104歳の日野原先生。
たくさんの思いのこもった言葉を私たちに与えてくれることを、深く感謝したいと思っています。
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