「医療費抑制」の専門家一覧
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田淵貴大
大阪国際がんセンターがん対策センター 疫学統計部 副部長 医師 博士(医学)
岡山大学医学部卒業、血液内科の臨床に従事した後、大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了。専門は公衆衛生学。現在、タバコ対策および健康格差の研究に主に従事。 タバコ対策は、日本において取り組むべき健康医療政策のなかでも、優先順位が第1位に位置づけられるものです。なぜなら、日本人が命を落とす原因の第1位がタバコだからです。また、タバコの煙は喫煙者本人だけでなく、タバコを吸わない周囲の人々の健康にも悪影響を及ぼします。健康を守る立場から受動喫煙の防止に取り組むことが必要です。 また、日本における健康増進計画「健康日本21(第二次)」は、「健康格差の縮小」を目標としていますが、現状の分析も十分ではありません。地域や社会経済状況に応じた健康格差をみえる化する研究に取り組んでいます。ちなみに健康格差には喫煙状況も深く関わっています。 主な論文 1. Tabuchi T, Fujiwara T, Nakayama T, et al. Maternal and paternal indoor or outdoor smoking and the risk of asthma in their children: A nationwide prospective birth cohort study. Drug Alcohol Depend 2015; 147C: 103-8. 2. Tabuchi T, Ito Y, Ioka A, Nakayama T, Miyashiro I, Tsukuma H. Tobacco smoking and the risk of subsequent primary cancer among cancer survivors: a retrospective cohort study. Ann Oncol 2013; 24(10): 2699-704. 3. 田淵貴大, 中山富雄, 津熊秀明. 日本におけるがん検診受診率格差~医療保険のインパクト~. 日本医事新報 2012; 4605: 84-8.
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近藤尚己
東京大学 大学院医学系研究科 健康教育・社会学分野 保健社会行動学分野 准教授 医師 社会疫学者
所得格差・景気動向・地域の人間関係・交通環境など、人々を取り巻く社会的・経済的な環境が私たちの健康に及ぼす影響について、大規模なデータを収集して分析することで明らかにする研究を続けています。 そういった環境に関連する政策の評価も重要なテーマです。近年は、所得格差が拡大したときに、私たちのストレスや身体の健康が受ける影響についての研究や、高齢者が安心して生活するための「地域包括ケア」の枠組み作り、健康格差対策の進め方などについての研究をしています。 「知らず知らずのうちに健康になれる」社会づくりを目指しています。 健康なまちづくり研究室 http://plaza.umin.ac.jp/~naoki_kondo/