熊本地震でも生じた「飲料水不足」〜「5日分の水」の備蓄が健康被害を防ぐ

健康・予防

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favicons?domain=healthpress ヘルスプレス 2016.04.22 UPDATE

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 今月14日の夜に震度7の激しい揺れを観測した「熊本地震」。16日にはマグニチュード7.3の本震が起き、震度1以上の地震は20日の時点で実に700回近くにもなる。  ライフラインの復旧が進まない中、避難者・自宅生活者のそれぞれにとって深刻なのは水不足だ。生活に必要な水をすべ...

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柿崎真沙子

名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)

九州での地震から一週間が経ちました。まだ余震も多く、不安に過ごされている方も多いかと思います。被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、一刻も早い復旧復興を願ってやみません。

さて、この記事をご覧の方は、ご自宅の防災用品はきちんと準備されていますか?

私は枕元に首から下げるライト、スニーカーを置き、自宅に水、簡易トイレ、非常用ビスケット、火を通さなくても良いレトルト食品、ウエットティッシュなどを準備し、乾物や缶詰などをうまく使いまわしながら備蓄しています。

また、実際見せると笑われますが、携帯には緊急連絡先を書いた紙が入れられるホイッスル、ミニライトをつけており、キーケースにミニサバイバルナイフを入れています。通勤カバンにはウエットティッシュとメガネ、常備薬、必ずお茶や水を満たしておくマイボトル、モバイルバッテリーを入れています。サバイバルナイフはここ数ヶ月で導入したものですが、ライトとホイッスルは東日本大震災以降、常に行動をともにしています。また、出張の際には必ず銀色の保温シート、簡易ラジオ、簡易トイレを持って出かけます。

もちろん職場にもスニーカーと食料、ペットボトルのお茶、コンパクトダウン、ルームパンツ、首から下げるライト、メイク落とし、ウエットティッシュもアルコール入りとノンアルコールと二種類が置いてあります。

ここまで書くと笑う方が大半ですが、考えてみてください。何も自宅や職場にいる時に被災するとは限りません。また、地震だけではなく、天候不良などでいつどこで停電が起きるかもわかりません。停電を夜間に経験された方なら分かると思いますが、はっきり言ってパニックです。集合住宅は電気を使ったモーターで一度水をくみ上げているため、停電が長引くと断水も起こります。

というわけで、何よりもいつどこでどんな災害にあうかわかりませんから、毎月せめて季節ごとに防災グッズや日頃の持ち物を見直してみてください。個人的には高いものを買うよりも身近に手に入るものを使いまわしながら防災用品としてまとめておくことをお勧めします。また、関東大震災のあった毎月1日や、東日本大震災のあった毎月11日など日付を決めて見直すこともお勧めします。季節によって必要となる物品も変わってきますからね。さらに防災グッズの見直し以外にも、ご家族での集合場所の確認や、地域や通勤経路におけるの避難所の確認など、月に一度見直せるようにしていただけると良いと思いますし、各組織で防災委員等をされている方も備蓄の見直しや避難誘導、避難所運営の手順確認などを定期的に行っていただければと思います。

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