ヒトとホヤ、「鼻」に共通点 甲南大など発見

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favicons?domain=www.asahi 朝日新聞デジタル 2015.08.13 UPDATE

(2015年8月11日 朝日新聞デジタル) ヒトの鼻の元になる組織が海に生息するホヤにもあるのを発見したと、甲南大などの研究グループが発表した。ヒトと似た感覚器がホヤにも作られていることを示すもので、ヒトなど脊椎(せきつい)動物の進化の解明につながる可能性があるという。研究論文は11日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

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柿崎真沙子

名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)

「ほや(海鞘、保夜、などとも)」と呼ばれる生物をご存知ですか?三陸沿岸から北海道にかけて、ちょうど今、旬を迎える食べ物です。「ほや貝」と呼ばれることもあるほやですが、実は貝ではなく脊索動物門に属する貝よりもヒトに近い動物なんですね(貝は軟体動物門)。そのため、こうしてよく発生の研究などで使われます。

ちなみにこのほやですが、主に食べられるものは三陸でよく養殖されているまぼやと言われるピグモンみたいな外見の、ごつごつしたほやと、主に北海道で採れる赤ほやというまぼやよりつるっとした外見のほやです。どちらも外見も中身も味も違うので、食べ比べると面白いですよ。私は東北の友人が震災直前からほやにはまってしまい、ほやを広めるために色々と知識をつけてくれました(苦笑)。

というのも、他の海産物の養殖が1~2年で復活するのに対し、ほやは成長が遅いため、養殖の復活までは実に震災後から4年の歳月が必要だったのです。私も震災後3年目あたりから震災前のようにスーパーに並んだほやを見て大騒ぎしてしまいました。

さらに、現在三陸沿岸では震災前その多くが韓国や中国に輸出され、日本での認知度が低いほやを活用しようと、様々な商品が開発されています。ほやはその独特の味から好き嫌いが分かれる食べ物ではありますが、生はダメだけど加工品は意外といけるかも・・・という声を時々きいたりします。三陸のまぼやはそのだしの風味がとてもよく、定番の刺身や塩辛だけではなく、天ぷらやほやご飯、ほや卵、蒸しほや、焼きほや、ほや汁、ほやパスタ、ほやラーメン、ほやせんべい・・・と様々な料理や加工品が楽しめます。

今が旬のほやを食べに、ぜひ東北まで足を延ばしてみませんか?その際にはぜひ、ほやが貝ではなくむしろ人間に近いいきもので、動物の中で唯一セルロースが生産できるいきものということをお忘れなく!

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