暴力的なゲームで遊んだ子どもは「攻撃的」になるのか:英国の長期調査
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WIRED.jp 2016.02.12 UPDATE
(2016年2月10日 WIRED.jpより) 1991年から1992年にかけて生まれた1,800人の子どもに対する長期調査で、8歳のころに暴力的なゲームで遊ぶとその後の攻撃的行動やうつ的な傾向につながる可能性はあるかが分析された。
記事の元となっている論文はこれですね。無料で読むことができるので、ご興味のある方は是非。→http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26820149
元論文を読んでみましたが、「弱い関連」と言い切れるかどうかは個人的には微妙な気がしました。ただそれよりも、ゲームをやらない層とやる層の基本特性がかなり異なっているため(男児が多い、母親の最終学歴、妊娠中の婚姻状況など)、補正はしているもののもう少し丁寧に解析してほしいなと思いました。
また著者らも研究の限界として述べているのですが、シューティングゲームを暴力的なゲームとして扱うことが今の時代にそっているのか、ゲームのプレイ時間がわからないので時間的な影響がわからないなど細かい点で今後も研究が必要なようです。そもそも暴力的なゲームっていったいなんなんだろう?ストリートファイターとかはシューティングゲーム?戦争ごっこ系のゲームはいったい何になるの?最後に引用されているハッキングは果たして行為障害に入るのか?など疑問が尽きず・・・。
個人的には時間を決めて長い時間やるのでなければそれほど影響はないのかなと、この論文でも言及されている先行研究の結果などを見て思いました。
そして、Wiredさんにおかれましては、ぜひ記事の元になる論文の引用をお願いしたいですね。
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