「首・わき・鼠径部」を氷で冷やす方法では体温が全然下がらない

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favicons?domain=nettyuusyo 熱中症.com 2018.08.09 UPDATE

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熱射病(=重度な熱中症)になってしまったときに、命を落とさないための最大のキーポイントは「どれだけ素早く深部体温を下げることができるか」です。体温を下げる方法は、氷を使ったり、シャワーを使ったり、扇風機の風に当たるなど、体温が下がるスピードが早いか遅いかを別にすれば、たくさんあります。 その中で、「熱中症などになってしまったときは、『首』『わき』『鼠径部(そけいぶ=股関節の付け根あたり)』の3ヶ所を冷やしましょう」というフレーズを聞いたことありませんか? 実はこの方法、全然深部体温が下がらないんです。重度な熱中症である熱射病になった人がいて、その人の首、わき、鼠径部にただ氷を置いて冷やしても、深部体温が下がるスピードはかなり遅いので、下手をすれば命を落とすことに繋がってしまいます。今回の記事は、そんな話です。

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柿崎真沙子

名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)

熱中症になったときに、深部体温を下げる方法について、論文を比較して検討した記事です。よく言われている『首』『わき』『鼠径部』の3点クーリングでは深部体温の低下がそれほど迅速ではない、ということが示され大きな反響を呼びました。

ただ、追記にあるように、3点クーリングだけではだめだということを示したかった、ということで、こちらの記事(とにかくクーラーに頼れ! 気温が35度を超えたら運動は即刻中止をhttps://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/necchuushou-2018-1?utm_term=.nb3nOJ1me#.pqgmDZx2d)のコメントにもあるように、体調が悪い人を冷たい水風呂に入れたり全身に水をかけて体温を低下させることが不可能な場合もあり、太い血管のある3点をしっかり冷やし、涼しい場所に連れていき、少し体に水をかけてあおぐといった程度が応急処置としてはベストで、無理せず、医療機関を受診してほしい」というのが実際ではないかと思いました。

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