「性的暴行回避トレーニング」でレイプ被害が激減、有力医学誌で報告
- 2,453
- 8
- 1
Medエッジ 2015.06.23 UPDATE
(2015年6月20日 Medエッジより) 性的暴行回避トレーニングは効果があると分かった。レイプ被害が既遂も未遂も含めて激減し、そのほかの性的な迷惑行為を大幅に減らす効果もあると確認された。 カナダのウィンザー大学の研究グループが、有力医学誌、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン誌で2015年6月10日に報告した。
元の論文はこちらと思われます。
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsa1411131
介入プログラムで護身術として紹介されているのは、Wen-Doという、女性のための護身術だそうです。Wenは女性を表し、Do=道 だそう。カナダ発祥でhttp://www.wendo.ca/日本にも協会がある様です。
レイプをされそうになったときにこちらが暴力をふるってしまうことがかえって相手を逆上させてしまうこともありますし、そもそもイメージとはいえ写真はこれじゃない方が読み手の誤解を避けられそうです。
記事中の「22人がプログラムを受講して1件のレイプを防止できる」というのはNumber Needed to Treatというもので、そこから「1回は受講すべき」の小見出しには(科学的には)つながりませんが、護身術から心理教育まで含めたこの包括的なプログラム、かなり興味深く、個人的に1回は受講してみたいです。
送信完了
いいね!しているユーザー一覧
コメント編集
この著者による他の記事
アクセスランキング
柿崎真沙子
名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)
大学4年間、みっちり合気道をやって弐段持っていますが、自分の体を守るためには事前に危険を察知し、逃げた方が早いと思います。合気道でも短刀取りや剣術の稽古もありますが、拳銃を出されたら終わりですし。柔道や空手だとまた話は違うのかもしれませんが、やはり自分の身を守るためには予防が大事だと思います。
このコメントにいいね!する
1件