学歴や体型までもが「アルツハイマー病」の危険因子となってしまう!?
- 2,861
- 5
- 0
HEALTH PRESS 2015.09.03 UPDATE
(2015年9月2日 HEALTH PRESSより) 現代医学では完治が見込めず、予防法に注目が集まるアルツハイマー型認知症(AD)。その予防に関して、米研究チームが「ADの9つの修正可能な危険因子を修正することで、発症リスクを抑制できる」という可能性を示した。「修正可能な危険因子」とは、認知症を引き起こす可能性があるものの、これから直すことができる要素のことである。 米カリフォリニア州立大学サンフランシスコ校のJin-Tai Yu氏らは、323件(約5000例)の研究のエビデンスのメタ解析を行った結果、ADの9つの修正可能因子が世界のAD人口の3分の2に寄与している可能性が示されたと、8月20日の「J Neurol Neurosurg Psychiatry」(オンライン版)で報告した。
メタ解析というのは、これまでに発表された研究成果を統合し、「○○は本当に△△に対して有効か(関連するのか)」という点について総合的に判断する方法です。アルツハイマー型認知症を含めた認知症に関するメタ解析は、記事で紹介されているような包括的な要因に関するものが少ないので、非常に重要な研究です。
タイトルにあるように、学歴が認知症発症(あるいは認知機能低下)に影響することは古くから多くの研究がしてしています。これは、若い時から脳を使う(刺激する)ことで、脳の病変に耐えやすくなるためと言われています。
もちろん、成人してから学歴を上げることは容易ではありませんが、日常的に脳に刺激があるような生活(例:新しいことにチャレンジしてみる)を送ることは可能です。また、メタ解析で示されているように生活習慣の改善も重要です。
いずれしにしても、日々のちょっとしたことが認知症予防につながると思うと、頑張れそうな気がしますね。
送信完了
いいね!しているユーザー一覧
コメント編集
この著者による他の記事
アクセスランキング
この記事へのコメント