抗がん剤を10年拒否し続けた私がついに決意したわけ がんとの共存を考える~優先順位をはっきり決める

病気・医療

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favicons?domain=jbpress.ismedia JBpress(日本ビジネスプレス) 2015.12.03 UPDATE

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(2015年12月1日 JBpress(日本ビジネスプレス)より) 2015年9月24日。私は当初から予定していた、最後となる5クール目の抗がん剤投与を受けました。  その日は、朝からタレントの北斗晶さんの乳がん手術が行なわれており、夜には女優の川島なお美さんの死も伝えられるなど、ニュースが「がん」のことで持ちきりでした。  肝内胆管がんであった川島さんが抗がん剤を拒否していたことや、北斗さんが手術後の適切な時期に抗がん剤治療に臨むことを公表していたこともあり(実際には、11月4日に投与開始)、それ以降抗がん剤治療に対する様々な意見が飛び交っています。  私は、がん患者の当事者*1として、「抗がん剤治療を受けるべきかどうか?」という課題に関する意見を述べさせていただきたいと思います。

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柿崎真沙子

名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)

 がん治療を受けて10年目で初めて抗がん剤治療を選択した方のお話です。最近、何人かの有名人の方ががんで亡くなったり、がん罹患を公表するようになり、各所でがん治療について様々な議論が巻き起こっています。しかしその多くは医療従事者側の視点も多く、患者さんご自身が自分の選択をこのような形で筋道立てて公表している記事は多くないように思います。

 なぜ、10年受けなかった抗がん剤治療を選択したのか。ご自身の病気への勉強や周りの協力体制、選択の道のりがとてもわかりやすく書かれた記事ですので、ぜひご一読ください。最後の言葉がとても印象的です、多くの医療従事者の心情を代弁していると思います。

”「がん」というのは、たとえ「がん種」が同じであっても、場所や大きさや悪性度などが違い、人それぞれです。同じく、抗がん剤の効き方も副作用の程度も人それぞれです。

 なので、最善の治療法も、手術なのか? 放射線治療なのか? 抗がん剤治療なのか? または、その組み合わせなのか? は人によって違ってきます。

 それを見極めるためには、一番は、自分の主治医とよく話し合うことだと思います。他の患者さんの「例」はあくまでも「例」であって、全く同じではありません。”

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この記事へのコメント

  • 広めてください、広めてください!

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  • 素晴らしい記事ですね。
    特に、著者が自分の治療を決定する思考過程については、主治医が治療法を考える過程とほぼ同じです。1つ違うのは、他人である主治医より、自分自身の価値観をしっかり把握していることでしょう。現在はがんに対する治療の選択肢はたくさんありますので、全ての治療の長所と短所を自分で理解して選択することは難しいことが多いと思います。しかし、自分の価値観を伝えられれば、主治医も実現可能な範囲で最良の方法を考えて提示してくれるはずです。
    「1秒でも長く生きたい」「痛いのだけは絶対に嫌」「できる限り家に長くいたい」など、何でもいいので遠慮せず自分の思いを伝えてみて下さい。

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