STAP問題、小保方氏犯人説を否定する検察判断…嘘広めたNHKと告発者の責任問われる
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Business Journal 2016.05.27 UPDATE
STAP細胞をめぐる問題で、理化学研究所の研究室から何者かがES細胞を盗んだ疑いがあるとして2015年5月14日、元理研研究者である石川智久氏が刑事告発していた。しかし、1年あまりの捜査の結果、今月18日、神戸地方検察庁は「窃盗事件の発生自体が疑わしく、犯罪の嫌疑が不十分だ」として不起訴にした。
窃盗の嫌疑は晴れたのですね。
STAP細胞の騒動については、最初に成果が発表された際大々的にマスコミが報じたことで、小保方氏個人がかなりクローズアップされてしまい、論文撤回後も個人がクローズアップされてしまった側面があると思います。しかし、科学的な裏付けの有無や、科学的な議論や批判は決して個人攻撃になってはならないし、個人攻撃ではなく、それらと小保方氏本人の人間性はごちゃごちゃにしてはいけない問題です。
私自身も、自分がかかわった研究成果が大々的にマスコミに取り上げられ、Yahoo!ニュースのトップにのったことがありました。やらなければいいのに、自分の名前でネット検索をして、そこにある批判に自分自身が否定された気持ちになったものです。もちろんよせばいいのに某匿名掲示板も検索しては盛大に落ち込みました。
あとで冷静になってそれらを眺めてみれば、結局元の論文を読んでいない、本質をついていないものばかりでしたので、「論文にはちゃんと書いてあるのに!読めばわかるのに!」と何度も思いました。そう、これはつまり研究に対して批判や批評しているわけじゃなくて、私個人については別になんら攻撃はしていないわけですよね。「この人なんなの?」とか「この人は○○な人だ」とかそういう個人攻撃はありませんでしたし。
ですので、STAP騒動は初期の報道で個人がクローズアップされてしまった点は今でも非常に残念です。大々的な研究成果の報道が増えてきて「研究」自体に一般的な興味が向くことは非常に好ましいと考える一方で、研究成果そのものよりも研究者個人がクローズアップされてしまうと批判も称賛も個人に向かってしまう可能性が高まるので、報道は難しいなと感じています。
STAP騒動については、今後も個人攻撃ではなく、科学的な議論を中心に建設的に真相を究明し、再発防止策を構築できればと思います。また、STAP細胞の有無(というか作り方?)についてはしっかりと学術的な場で議論を尽くしてほしいと思います。
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