アルジャーノンに花束を? ダウン症の「治療」と生命倫理
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yahoo!ニュース 2017.09.08 UPDATE
京都大学のウェブサイトで「ダウン症の出生前治療を可能にする新規化合物」という研究のプレスリリースが公表された。それによると、ダウン症の胎児を妊娠している母親マウスに研究者たちが作成した化合物を口から投与したところ、ダウン症の胎児マウスの大脳皮質の形成異常および低下した学習行動に改善が見られた。つまり、賢くなったということだ。 この研究で最も目を引くのは、「アルジャーノン(Algernon)」という名前である。これは「別の方法による神経細胞の生成(altered generation of neuron)」の略称として研究者たちがこの化合物に付けた名称だ。もちろんこの名前はダニエル・キイスの小説『アルジャーノンに花束を』にちなんだものだろう。
もうかなり昔になってしまいますが、ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」は2,3回は読んだし、氷室京介の「Flowers for Algernon」というアルバムを聴いてたなとか思い出します。
2015年にTBSでドラマ化もされていたようですね。みてないですけど。
小説を知っている人にとっては気の利いた命名で関心している人もいる一方で、小説のストーリーを考えると不適切と考える人もいるようです。京大の広報課によれば、小説にちなんでいるわけではないということですが。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170905-00000093-zdn_n-sci
京都大学のプレスリリースを読むと研究の内容が少し詳しくわかります。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/170905_1.html
今回紹介した記事は生命・医療倫理の専門家によるもので、非常にわかりやすいですし、最先端の研究で病気の治療ができてよかった、という単純なニュースではないんだなということを考えさせてくれます。
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