牛乳は身体に良いのか悪いのか?:医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ
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日経Gooday(グッデイ) 2015.05.26 UPDATE
(2015年3月21日 日経Gooday(グッデイ)より) 食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。 今回は何かと話題になる「牛乳は飲むべきなのか?」という話題を解説します。
牛乳を飲む栄養的な1番のメリットは、やはりカルシウム摂取です。
ちなみに、日本人(成人)が摂りたい1日のカルシウム量は、650~800㎎です(※1)。
では、普段どのくらいのカルシウムを摂っているのか!?
あなたが平均的な日本人であるなら、およそ500㎎です(※2)。
その差、約200㎎!
牛乳100mlに含まれるカルシウムは、だいたい100㎎なので、
毎日あとコップ1杯(200ml)の牛乳を飲むと、カルシウムの必要な量は摂れるようになります。
一方、牛乳を飲む栄養的デメリットは!?
本文中にはガンや遺伝子組み換えホルモンについて書かれていますが、
これらについては、まだ明確な回答が得られていません。
私は、本文中には書かれていませんが、
LDL(悪玉)コレステロールがあがりやすくなる飽和脂肪酸をあげたいと思います。
そういった意味で、LDLコレステロールが高い人や、LDLが上がりやすい肥満の人は、
飽和脂肪酸が少ないので、低脂肪牛乳がおすすめです。
※1 日本人の食事摂取基準(2015年版)、カルシウムの推奨量
※2 国民健康・栄養調査の結果(平成24年)
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柿崎真沙子
名古屋市立大学大学院医学研究科医療人育成学分野 講師 博士(障害科学)
日本では成長ホルモンが残留していてはいけないことになっています。あまり知られていないようですが。。。
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%93%FB&H_NAME_YOMI=%82%A0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S26F03601000052&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1
乳及び乳製品の成分規格等に関する省令
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