サプリメントだけで健康になれる？

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医療プレミア 2015.06.10 UPDATE

(2015年6月9日医療プレミアより)　今年4月、科学的な根拠をもとに、メーカーなど事業者側の責任で健康の維持、増進に役立つ機能を表示できる「機能性表示食品」の制度が始まりました。同様に国が制度化している特定保健用食品（トクホ）、栄養機能食品を含め、市場には広義の「健康食品」と呼ばれるものがあふれています。近年、利用者が増えている「サプリメント」もその一つ。しかし多種多様なサプリメントの効果や安全性を正確に理解するのは簡単ではありません。ますます身近になるサプリメントを安全に賢く使う方法を、日本薬科大学学長の丁宗鐵先生に解説していただきます。まずは最近の健康食品事情から見てみましょう。

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佐々木　由樹

管理栄養士健康運動指導士 MPH（公衆衛生学修士）

例えば、”がん予防”に関して、「野菜」や「果物」は効果が見込まれていますが、「カロテノイド※」や「ビタミンC」については見解が分かれています。

カロテノイドやビタミンCを否定したいわけではなくて、そういった個々の成分ばかりに注目するよりも、個々の成分の集まりである「野菜」や「果物」といった”食品”の方を注目してほしいのです。

これは、個々の成分や、まだ未知の成分も含めて、「どれが効いている」とはいえないけど、「みんな集まると効いてくる」例だと思います。

だから、サプリだけ飲んで健康になれるとの考えは持ってほしくないです。

※カロテノイド・・人の体の中で、ビタミンAになる成分。

（追伸）タイトルの「サプリメントだけで健康になれる？」の答えを期待して読んだのですが、答えがなくてチョット残念・・。