働き盛り世代に多い疾患3:男性更年期障害
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Mocosuku 2015.07.22 UPDATE
(2015年07月12日 Mocosukuより) 「更年期障害」というと女性特有のものと思いがちですが、実は男性にもあります。閉経というわかりやすいサインがある女性と違って、男性の更年期には目立った徴候がありません。しかし、「年のせい」では片付けられないほどのつらい症状が出ることもあるため、注意が必要です。ちなみに、「更年期」とはもともと、男女に関係なく壮年から老年への移行期を指す言葉です。
男性更年期障害は、診療科としては泌尿器科で研究が進んでいます。正式な医学病名は「加齢男性性腺機能低下症候群:LOH(late-onset hypogonadism)症候群」です。年をとることによる男性ホルモンの分泌低下が主因と考えられていますが、実はこの病気の診療の歴史は浅く、医学的には病気の成り立ちが充分には確立されてはいません。
日本泌尿器科学会はこの分野の専門家を集めて診療ガイドラインを作成する委員会を立ち上げましたが、論文の数や質が不足していたためガイドラインという名称の代わりに「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群)診療の手引き」 という名称で結果を公表しています。
現時点では不明なことも多い病態ですが、今後、この手引きをもとに診療や医学研究が積み重ねられて、診断基準や治療方法が確立されていくことが期待されています。
日本泌尿器科学会HP掲載
加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群)診療の手引き
https://www.urol.or.jp/info/data/gl_LOH.pdf
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