子どもの結核、古くからの薬「イソニアジド」が効かない、欧州や東南アジアほか要注意
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Medエッジ 2015.08.25 UPDATE
(2015年08月19日 Medエッジより) 世界で結核を患うすべての子どものうち1割強は古くからの薬である「イソニアジド」が効かないという推定が出ている。
長年にわたる結核を確実に治す公衆衛生戦略の結果、日本でも結核が、ようやく「中蔓延国」の水準(人口10万人対罹患率が20未満)まで低下してきました。先進国レベルといわれる「低蔓延国」(罹患率、10人未満/人口10万人)までは、まだ長い道のりです。
結核は、結核菌という細菌によって引き起こされる感染症。結核に罹った人の咳やくしゃみに含まれる菌が、他者の肺に吸い込まれることでうつる感染症。症状は、初期は咳やたんが出るくらいで、普通の風邪と大差ないのですが、進行すると肺に空洞を作り、呼吸困難に至る重大な病。いまでも年間2000人以上の死者を出しています(!!)
結核の治療薬(抗結核薬)は、たいていの場合4種類の薬を同時に飲むことになります。なんで4種類も飲まなきゃいけないのか、と思われるかもしれませんが、これは1種類の薬だけを用いて結核を治療しようとすると、その薬が効かない結核菌を作り出す恐れがあるためです。
しかし、途上国などでは、まだまだ抗結核薬は高価であったり、手に入りにくかったりして、仕方なく1種類だけで治療する場合があるようです。しかし、その結果、薬が効かない結核菌が作り出されてしまいます。これが世界中で感染が広がると、、もはやその薬が効かなくなった結核菌ばかりになるというわけです。(今回の「イソニアジド」のように)
抗結核薬は全部で10種類。一部の結核菌ではほとんどの抗結核薬が効かない結核菌も見つかっています。国内はもちろん、世界的規模で取り組まないと、結核は、また現代に猛威を振るう恐ろしい感染症として復活するかもしれません。やはり、結核は「過去の病気」ではないのですね。
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nanaochan
>1種類の薬だけを用いて結核を治療しようとすると、その薬が効かない結核菌を作り出す恐れがあるためです。
そんな薬の飲み方?があるんですね。
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