足首のけがの後、プロスポーツ選手はどれくらいで復帰できる?
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MEDLEYニュース 2016.03.27 UPDATE
足関節(足首)の靭帯はスポーツによって痛めやすく、捻挫(ねんざ)などの怪我を繰り返しやすい場所です。足関節の靭帯を断裂したプロスポーツ選手は手術をしてどれくらいの期間でスポーツに復帰できるのか検証した研究を紹介します。
プロスポーツ選手が足首をけがした後、どのくらいの期間で復帰できるかを調べた英国の研究結果を紹介しています。結論としては、トレーニングに復帰するまでの期間が63日、スポーツに復帰するまでの期間が77日、ということですが、この数値がどこまで一般化できるのか、よくわかりません。そもそも、対象が「プロスポーツ選手42名」ってざっくりとし過ぎです。
紹介されている研究論文を確認してみると、42名の内訳が示されていました。37名が男性で、5名が女性でした。種目はサッカーが25名、ラグビーが9名、ホッケーが2名、テニスが2名、クリケットが2名、ネットボールが1名、カイトサーフィンが1名でした。平均年齢は22歳で、16-31歳の年齢幅でした。
種目によって差があるとか、アマチュアよりもプロのほうが回復が早いとか、年齢が高いと回復に時間がかかるとか、何かもう1歩先に進めるような情報が欲しいところです。逆に言うと、この分野の研究がいかに進んでいないかがよく分かります。疫学研究は記述疫学から始まります。まずは現状を把握してから、次のステップに進みます。アスリートがどのような状況でけがをして、どのような経緯で回復して、どのような要因がけがの予防や早期回復につながるのか、科学的な検証が必要です。
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