ボディメイクに差をつける!運動後にやるべき2つのこと
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Rhythm (リズム) 2016.04.26 UPDATE
体重を落としてボディラインを変えるために、まず誰もがやろうとするのが、ランニングや筋トレなどの運動。そんな運動の効果をもっと高めて、効率良く理想の身体へ近づくためには、運動そのものだけでなく、運動後に行う行為がカギとなります。
運動後の疲労回復のために、ストレッチと良質の食事が大切、という記事です。ストレッチと良質の食事が、どこまで疲労回復につながるのか、という質の高いエビデンス(科学的証拠)は少ないと思います。疲労の評価が難しいことも一因かと思いますし、死亡や罹患と比べて、優先度が低いということもあるかもしれません。
記事の中で、乳酸が疲労の原因であり、ストレッチにより乳酸を体外に排出することで、疲労回復につながることが紹介されています。確かに、わたしも20年前の学生の頃、そのように習った記憶があります。しかしながら、最近の研究では、乳酸は必ずしも疲労物質ではないことが明らかになってきています。詳しくは東京大学の八田秀雄先生のホームページで解説されていますので、参考にしてください。
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/hatta/
簡単にまとめますと、乳酸というのは、運動時に糖を使ったときに生じる代謝産物です。糖以外の脂質などをエネルギー源として運動しているときには生じません。そして、運動時の疲労は、糖をたくさん使ったときに感じるようになるため、疲労時には乳酸が出ている=乳酸が疲労物質、という考え方が浸透しました。しかし、その後の研究で、動物に乳酸を与えても疲労しないことなどから、乳酸そのものが疲労物質ではない、と考えられるようになり、むしろ、乳酸自体がエネルギー源となることも分かってきました。疲労のメカニズムそのものは、まだ分かっていないことも多いようですが、強度の高い運動をおこなうためには、多くの糖を必要とし、体内の糖が枯渇するために疲労を感じる、と理解したほうが良いようです。
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