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病気・医療

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favicons?domain=www.kyoukaikenpo.or 全国健康保険協会 2017.06.06 UPDATE

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近年、「待ち時間が少なそうだから」など自分の都合だけで、軽い症状で休日や夜間に病院の救急外来を訪れる、いわゆる「コンビニ受診」が増えています(シーン1の例)。こうしたことが重なると、救急外来が混みあい、命に関わるような重症患者への対応まで遅れてしまうことがあります。また通常の診療時間帯に来られる人まで夜間や休日に集中すると、病院の医師やスタッフが疲弊し、身近な地域の救急医療体制が維持できなくなるおそれもあります。

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新井 奈々

東京大学大学院医学系研究科 社会医学専攻 医療倫理学 博士課程在学 医師 麻酔科指導医 集中治療専門医 心臓血管麻酔専門医 公衆衛生学修士(MPH)

救急外来がパンク! はしばしば耳にする問題です。
軽症な人が多くなれば、重症患者を診る余裕が失われる、とか
医師や看護師等スタッフが疲弊する。
確かに、その通りです。私も医療従事者なので、身に染みて感じます。

では、どうしたらいいのでしょうか?

救急外来へ受診している人は、やむを得ず、時間外受診しているかもしれません。
ちょっとおなかが痛いくらいで仕事を抜けるなんてありえない!なんて雰囲気の職場環境、とか
小さい子供と昼間は二人きりだから、夜に家族が帰ってきてからしか受診できない、とか
救急外来と通常のクリニックの違いがわからない、とか・・・

この記事は、救急外来の軽症患者受診について、
あくまで医療従事者からの視点から書かれています。
「忙しすぎるから、もっと考えて受診してよ!」ということです。

ただ、根本的な解決策のためには、
社会全体の構造改革が必要なのではないでしょうか。
一部の個人への負担(医療者の激務)や努力(患者の受診控え)を強いれば、
できなかったときにお互いを責め、結果として医療者と患者の対立を生むだけです。
医療は社会システムの一つの機能と大きくとらえることが
必要だな、と考えさせられる記事でした。



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