統合失調症、患者家族向けに「薬物治療ガイド」…日本神経精神薬理学会
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ヨミドクター 2018.03.19 UPDATE
日本神経精神薬理学会は、統合失調症の患者家族向け「薬物治療ガイド」を公表した。 統合失調症の治療に使う抗精神病薬は、幻聴や妄想などの症状を抑える作用がある反面、手足の震えや意欲低下など様々な副作用が表れることがある。適切に使うことが不可欠だが、医師によってばらつきがあり、特に日本では海外に比べて複数の種類の抗精神病薬を併用する、多剤投与が問題になっていた。
診療ガイドラインはいろいろな疾患について作られており、診断や治療についての今までの研究や専門家の意見などがまとめられています。質のいいガイドラインが増え、医師などの医療職に浸透すれば医療の質が向上したり効率が良くなったりすることが期待できます。
統合失調症はよくある病気で患者さんも多く、またその家族も含めると結構多くの人に関係ある病気だと思います。医師向けに作られたガイドラインを患者さんが理解しやすいように言葉遣いなどを変えただけのものもありますが、今回のガイドラインは作成の過程に患者やその家族も関わっているようです。その人の立場によって何か大事か、何が知りたいかは異なるので、こういったガイドラインは大事ですよね。
疾患や治療について患者が理解し、医師任せではなく自分で治療に関与することは重要なことなので、ガイドライン作りに患者が参加することが増えていることはいいことだと思います。
「診療ガイドライン作り 患者も参加」
https://www.asahi.com/articles/ASK3G7616K3GUBQU00N.html
Mindsというサイトにはガイドラインがいろいろまとめられており、医療提供者向けの情報だけではなく、一般の方向けのガイドライン解説もあります。ガイドラインの中には学会員のみに配布されて一般に公開されていないものもありますが、Mindsのようなサイトで公開されていると多くの医師や患者に役立てられていいのにな、と思います。
https://minds.jcqhc.or.jp/
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