感染症内科医が伝えたいインフルエンザの治療薬について
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MEDLEY 2018.11.15 UPDATE
冬が近づくと、インフルエンザに関するニュースをよく目にするようになります。 前回のコラムでは、上手なインフルエンザの予防方法としてワクチンのメリットについてお話をしましたので、今回は引き続いて、インフルエンザにかかってしまった後の治療について解説します。本コラムでインフルエンザ治療薬や検査についての知識をつけて、流行への備えとして役立ててください。
インフルエンザだと思ったら病院を必ず受診し、検査を受け、その結果が陽性であれば治療薬を処方してもらうことが当たり前だと思っている人は多いと思います。
インフルエンザにかかった場合、全ての人に対して抗インフルエンザウイルス薬が必要でしょうか?
答えは「No!」です。
と、この記事には書かれています。
また、この記事のまとめとしては以下の4点にまとめられています。
1.インフルエンザの流行期に検査の必要性は低い
2.インフルエンザの治療薬の効果は限定的である
3.ほとんどのインフルエンザ患者にとって抗インフルエンザ薬は必須ではない
4.インフルエンザに限らず、風邪の症状が強いときは自宅で体を休めることが大切である
当たり前だと思われていることと違うので、意外な感じがするかもしれません。でも、基本的にはインフルエンザ治療薬の効果は限られ、健康な人にとっては治療するかしないかで大きな差はなく、必要性があるといえるのは高齢者や小さな子や持病のある方などに限られるということです。
決して以前盛んに報道された、タミフルによる異常行動を理由に治療しないことをすすめているわけではありません。現在はタミフルによる副作用というよりはインフルエンザによる症状だと考えられていますし。また週刊誌でよくある、「〇〇という薬は飲むな」という、薬のまれな副作用をやたらと強調し、薬を飲むことで得られる効果とのバランスを無視したような、いいかげんで扇情的な記事でもありません。
感染症の専門家が、ガイドラインや重要な研究結果などを踏まえつつ、インフルエンザの検査・治療で得られる効果とその限界についてわかりやすく解説したいい記事だなと思います。
ヘルスナッジでも何度もインフルエンザを取り上げていますので、以下の記事を読んだり、他の記事も検索してみてください。
間違いだらけ!インフルの正しい「怖がり方」 | 病院に行かないという「選択肢」
http://healthnudge.jp/11676
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