「デブ菌」も関係?抗生物質を赤ちゃんに使うと肥満招く、1万人超の調査で判明
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Medエッジ 2015.05.01 UPDATE
(2015年4月15日 Medエッジより) 大人で「デブ菌」がこのところ注目されている(「デブ菌」だけではない、自閉症と腸内微生物も関連?ネイチャー誌でも報告ありを参照)。子どもでも注目されるのかもしれない。 生後6カ月以前に抗生物質を使ったり、幼児期に何度も使ったりした場合に、子どもの肥満を招く可能性があるようだ。腸内細菌のバランスを崩すといった影響が関係するようだ。
子どものころの過剰な抗生剤投与が腸内細菌のバランスを崩して、肥満を含めた将来の健康のリスクを挙げる、というのは、とても興味深い仮説!
とはいえ、この研究の結果は、抗生剤をたくさん使う傾向にある親の行動が、生活の他の面(たとえば子どもの食事内容や運動習慣など)にも影響する結果子どもが太りやすくなっているという”見せかけ”の結果を示している可能性を否定できません。今後の研究成果が待たれます。
一方で、小児科の診療では、子どの軽い風邪にも抗生物質を処方してもらいたいと思っている親が多くいて、多忙な外来診療の中でしっかりと説明する時間がなく、結果として不必要な抗生物質が処方されている、ということが懸念されています(ウイルス性の風邪に抗生物質は効きません)。今回の研究が正しければ、そういう医療現場での課題も、今一度しっかり検討してみるべきかも。
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