コレステロール:「気にせず食べて」動脈硬化学会が声明
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毎日新聞 2015.05.03 UPDATE
(2015年05月02日 毎日新聞より) 取りすぎると動脈硬化などを招くとして悪者扱いされてきたコレステロールについて、日本動脈硬化学会(佐藤靖史理事長)は1日、「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」との声明を発表した。厚生労働省も今年、5年ぶりに改定された「食事摂取基準」で、コレステロールの基準を撤廃しており、これを容認した形だ。動脈硬化予防には食事だけでなく、生活習慣や運動など包括的な対策が大切だとしている。
5/2、毎日新聞のニュースランキング1位になっていました。そんなに、皆さんがコレステロールに興味があることが驚きました!
●コレステロールは体内で合成されます。その量は12~13㎎/kg体重/日。
(体重60kgの人で720~780㎎/日)※1
●口から摂取したコレステロールの吸収率は40~60%です。※2
●日本人の成人のコレステロール摂取量は約300㎎/日です。※3
だいたい120~180㎎が吸収されています。
●食事から摂ったコレステロールは体内でつくられる量の1/4~1/6くらいです。
●しかも食事からたくさんコレステロールを摂ると、体内での合成が減少されます。※4
ということで、食事から摂るコレステロールは、あまり血中コレステロールに影響を与えないのです。
※1 JLipid Res. 2000;41(9):1516-23.
※2 Atherosclerosis.2000;151(2):357-79.
※3 国民健康・栄養調査(平成24年)
※4 J Clin Invest. 1987;79(6):1729-39.
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