がん死亡率2割減の政府目標、達成困難 喫煙率減らず
- 2,494
- 9
- 2
朝日新聞デジタル(アピタル) 2015.05.21 UPDATE
(2015年5月21日 朝日新聞デジタル(アピタル)より) 75歳未満のがんの死亡率を2005年からの10年間で20%減少させるとした政府の目標について、達成の困難さを示す国立がん研究センターの推計が20日発表された。喫煙率の高さとがん検診受診率の低さが原因として考えられるという。
がん検診は、未受診の人に個別に「受けてください」と勧める「個別勧奨」や、個々人のがんに対する考え方などに合わせてメッセージをカスタマイズする「テーラリング」が、受診率の向上に効果があるという報告がありますが、現実にはコストもかかるので、あまり進んでいません。(個別勧奨をしている自治体は5割程度)
一方で、がん検診の受診を勧める手紙やパンフレットを工夫するのには、大してコストはかかりません。リーフレットに書くメッセージを変えたら受診率が22倍に向上したという事例もあります。伝え方の工夫の余地はあります。僕もがんばりたいと思います。https://cancerscan.jp/wp-content/themes/cancerscan2015/pdf/cervicalcancer1.pdf
送信完了
いいね!しているユーザー一覧
コメント編集
この著者による他の記事
アクセスランキング
近藤尚己
東京大学 大学院医学系研究科 健康教育・社会学分野 保健社会行動学分野 准教授 医師 社会疫学者
思わず検診を受けたくなるようなしかけ作ってください!
このコメントにいいね!する
4件
田淵貴大
大阪国際がんセンターがん対策センター 疫学統計部 副部長 医師 博士(医学)
喫煙者のがんリスクを減らすためには、少しでも早くに禁煙してもらう必要があります。禁煙してから約15年で肺がんリスクが非喫煙者と同じ程度まで下がります。がんでは時間がかかりますが、禁煙するとすぐにリスクがさがる病気も多くあります。健康だけでなく経済的にも美容にも禁煙のメリットは非常に大きいので、みなさん禁煙にチャレンジしてくださいね。
このコメントにいいね!する
7件