履物に「認知症ステッカー」…身元、住所を特定
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yomiDr(読売新聞) 2015.07.07 UPDATE
(2015年7月6日 yomiDr(読売新聞)より) 保護された認知症の高齢者の身元を、速やかに確認できる「ひとり歩き(徘徊はいかい)高齢者早期発見ステッカー」を埼玉県ふじみ野市が作成、今月から配布希望の申請を受け付けている。 市によると、ステッカーによる徘徊高齢者家族支援は、県内初の試みという。
先日ある地域の地域ケア会議に参加させていただいたときにも同じような試みについて議論がなされていました。実際に実現にこぎつけたというのは,とても面白い試みだと思います。
実際に,厚労省のデータからは年間約1万人のご高齢の方が認知症等で行方不明になっており(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12301000-Roukenkyoku-Soumuka/3-1.pdf),届出があった方たちの中からは,98%の方たちが1週間以内に見つかっているようです。
この試みのポイントとして私が注目するのは,①届出すらないような不明者の方たちをどれだけ拾い上げられるか,②このステッカーを機に,地域に住む方々が見守りの意識をどれだけ高められるか,かと思います。
元々顔見知りの方ばかりの地域では,「あのおばあさんどこに行くかね~。危ないから○○に声かけておこう。」などと自然に見守りができます。
今回のふじみ野市は,山間部ではない10万人規模のまちなので,ここで元々は顔見知りでない土地の人たちがこのステッカーを機にどれだけ地域ぐるみでご高齢の方を支えようという機運を作れるかが楽しみです。
評価という視点では,できればこのステッカーの導入前のふじみ野市の徘徊状況が把握されていれば,ステッカー導入後と比較ができて,実際の効果の確認ができるのですが・・・,そのあたりはいかがでしょうか?
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