奥原剛

大学病院医療情報ネットワーク研究センター　東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野　特任助教　MPH（公衆衛生専門職）

いわゆる美女と野獣みたいな組み合わせは、時間をかけて、見た目とは別の魅力を知って、恋愛関係になる。
一方で、見た目のレベルが同じ男女は、早く恋愛関係になりやすい、ということのようです。
記事にもありますが「言われてみれば当たり前」、ですかね。

類は友を呼ぶというのは「類同性の原理」と呼ばれ、学歴、社会的地位、価値観などが似ている人どうしが仲良くなりやすいことが知られています。で、この記事のような研究が続けば、「見た目の魅力度」にも類同性の原理が働く、と示されるのかもしれません。しかし、これも経験的には、その通りですよね。分をわきまえる、と言いますか。

「この研究は、誰に、どのように役に立つんだろう」と考えますと、どうでしょうか、お見合いサービスやマッチングサイトの成婚率、カップル成立率を上げるのに役立つかもしれませんね。

登録者一人ひとりの見た目レベルを、担当者がこっそり採点しておくか、マッチングサイトならば登録時に7段階で自己申告してもらって、見た目が同じレベルの男女をマッチングする。そうするとカップル成立率が上がるかもしれませんね。

お見合いサービスでは、経験的に既にこっそりやってそうですが。もしかしてマッチングサイトでも、見た目レベルを自己申告する項目って、もうあります？