猛暑で扇風機を使うと熱中症になりやすいって本当?
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日経Gooday(グッデイ) 2015.08.03 UPDATE
(2015年7月30日 日経Gooday(グッデイ)より) 気温が体温に近くなり、湿度も高い場合には、扇風機は使わないほうがよい、かえって熱中症になりやすくなるから―という話を聞いたことがありませんか。 扇風機の効能は、体温により温められ、体表面によどんでいる空気を、室内の少し温度の低い空気と入れ替えることと、体表面の汗の蒸発を促進させて気化熱を奪うこと、によって発揮されると考えられています。しかし、室内の気温が体温と同様かそれ以上になれば、熱風は体表面を温めるばかりで、湿度が高くなれば汗は蒸発しなくなるだろうから、体に熱がこもって具合が悪くなるだろう―。そうした考えから、高温多湿時の扇風機の使用は控えたほうがよい、といわれているようです。
アナウンサー「本日は、この記事で紹介されている実験を、スタジオで再現してみたいと思います。実験には、8人の松岡修造さんにご協力いただいています。松岡さんと言えば、元プロテニス選手で、熱いメッセージが大人気のスポーツ解説者でいらっしゃいます。実は私も職場に、松岡さんの熱い言葉の日めくりを貼っています!
さて、この実験では、「高温多湿時に扇風機を使う方がいいのか、どうか」を調べるために、8人の松岡さんに2人ずつ、「扇風機あり/室温36℃」「扇風機なし/室温36℃」「扇風機あり/室温42℃」「扇風機なし/室温42℃」の4つの部屋に入っていただきました。
さあ、実験開始から2時間が経過しています。
あ、スタジオと中継がつながったようです!
扇風機あり/室温36℃の部屋の松岡さーん、いかがですかー?」
松岡1「夏の暑さなんて僕の熱さで吹き飛ばしますよ!」
松岡2「涙よりも、血よりも、汗を流していたいです」
アナ「では、扇風機なし/室温36℃の部屋の松岡さんはどうでしょう?」
松岡3「暑くなければ夏じゃない。熱くなければ人生じゃない!」
松岡4「人間、熱くなった時が、本当の自分に出会えるんです!」
アナ「扇風機あり/室温42℃の部屋の松岡さん、いかがでしょう?」
松岡5「苦しいか?修造。笑え!」
松岡6「崖っぷちありがとう!最高だ!」
アナ「では扇風機なし/室温42℃の部屋の松岡さーん?」
松岡7「いま ここ 修造」
松岡8「これは終わりではなく、新しい修造の始まり」
アナウンサー「大丈夫でしょうか。ちょっと心配ですね。
あ、8人の松岡さんの心拍数と深部体温の計測が終わったようです。
本日は、解説者として、たそがれ大学名誉教授の掘墓穴さんに起こしていただいています。墓穴さん、この実験、いかが思われますか?」
墓穴「計測の結果、どちらの気温でも、扇風機がある部屋にいた方が、より高い湿度になるまで、心拍数は上昇せず、深部体温も上昇を始めませんでした。ですので、エアコンなしで室内の暑さに耐え得る健康な男性には、扇風機が役に立つことが示唆されます。
ですが、4つの条件に2人ずつという少人数が、ちょっと心もとないですね。できれば、80人くらいの松岡さんにご協力いただければよかったですが、それだと松岡さんで日本の温度まで上がるでしょうから、難しいですね」
アナ「まだまだ暑い日が続きそうです。室内は扇風機やエアコンで涼しくして、こまめな水分補給を心がけましょう」
*実際の実験の被験者は平均年齢23歳の健康な男性8人
*論文はこちら
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2110959
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たかはし
扇風機のみという状況に
もはや、耐えられないです
でも、扇風機のみでも過ごせる気温と湿度は、有るような気がしました
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