「加工肉1日50グラム、がんリスク18%増」 WHO

食事

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favicons?domain=apital.asahi 朝日新聞デジタル(アピタル) 2015.10.29 UPDATE

(2015年10月27日 朝日新聞デジタル(アピタル)より) 世界保健機関(WHO)は26日、ベーコンやハム、ソーセージなどの加工肉を1日50グラム食べると、結腸や直腸のがんにかかるリスクを18%高める、などとする研究結果を発表した。  この研究は、WHO傘下の国際がん研究機関(IARC、仏リヨン)の作業グループがまとめ、医学専門誌に発表した。加工肉は、IARCの発がん性の基準で、喫煙やアスベストなどと同じ「グループ1」に分類されたが、IARCは「それらが同程度に危険というわけではない。IARCの分類は、リスクの度合いを評価しているというよりは、がんの原因となるものについての科学的証拠の強さを示している」と説明している。

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松尾恵太郎

愛知県がんセンター研究所 遺伝子医療研究部 部長 医師 博士(医学) 疫学修士 日本疫学会 理事

WHOの下部機関である国際がん研究機関IARCが加工肉をGroup 1の発癌物質であると判定した、ということを紹介する記事である。

記事では50g加工肉を食べると18%リスクが上がるという書き方をしているが、正確には、1日に50g加工肉が増えるごとに18%増える、ということである。100g余分に食べると1.18の2乗倍、150g余分に食べると1.18の3乗倍のリスクになる、という事である。
(詳しくは元のプレスリリースをhttp://www.iarc.fr/en/media-centre/pr/2015/pdfs/pr240_E.pdf

タバコと同じレベルのGroup 1というところを、「タバコを吸うのと、加工肉を食べるのが同じぐらいの発癌リスクをもたらす」という誤解が無いようにして頂きたい。Group 1に分類されるものは、「発癌性が確実」という観点では同じであるが、それぞれの発癌物質は影響力はそれぞれ異なる。タバコに関しては、人がお店で購入できるものの中でほぼ最強の影響力を持っているのも覚えておく必要があるであろう。

他に有名なGroup 1を上げると、放射能、お酒、アスベストなどがある。

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