近藤尚己

東京大学 大学院医学系研究科 健康教育・社会学分野 保健社会行動学分野 准教授 医師 社会疫学者

倒れている人に心臓マッサージをするのは、心臓を再びいつも通りに動かそうという目的ではありません。心臓の代わりに、脳に血液を送ってあげることが目的です。なぜなら脳は血液の流れが止まってしまうと、数分で死んでしまうからです。

倒れていて意識不明の人がいたら、近くにいる人が一秒でも早く心臓マッサージをすることが大切です。

専門家などその場にはいません。あなたがするのです。

AEDを使える準備が整う、あるいは救急隊が駆けつけてバトンタッチしてくれるまで、「強く、速く、絶え間なく」マッサージをしてください。

止めては効果が途切れてしまいます。

「一度講習を受けた人は、なんとか思い出して強い胸骨圧迫ができる」

救急救命の訓練の機会があったらぜひ一度受けてみてください！