漢方薬は効きます!西洋医学で足りない部分を補えるケースも (デイリースポーツ)

健康・予防

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favicons?domain=headlines.yahoo.co Yahoo!ニュース 2017.01.20 UPDATE

【Q】友人から漢方薬は効かない、即効性がないと聞きました。実際はどうなのでしょうか?(30代女性)

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林 伸彦

英国 King’s College Hospital 胎児科 医師 NPO法人親子の未来を支える会 代表理事

漢方薬はケースバイケースでよく効く、ということを書いた記事です。

西洋医学は、「がん組織を取り除く」「血圧が高いから下げる」「感染症だから細菌を殺す」のように、起きている現象に対して治療することが得意です。

一方漢方は、中庸を目指すことが得意です。中庸とは、バランスのとれた状態を指します。人は、エネルギーがみなぎりすぎていても調子が悪くなるし、だるくても調子が悪くなります。火照っていても調子が悪くなりし、冷え性でも困ります。バランスの崩れ具合を診察によって把握し、様々な生薬を組み合わせることで、その人に合う漢方薬を調合します。

薬が効く原理が、西洋薬のようには明快に説明できないことも多いので、漢方は気休めだと言う方もいますが、そうではありません。漢方は動植物や鉱物を原料に作られていますが、食事に含まれる成分が身体に変化をもたらすのは日頃から感じていることです。イメージとしては、唐辛子を食べると身体が温まるような感じでしょうか。


【漢方薬の注意点】

1)漢方は食事の延長だから副作用がない、などという意見もありますが、状態によっては飲むと悪化することもありますし、肝障害をきたすようなものもあります。
2)複数の漢方薬を独断で飲み合わせるのはやめた方がよいでしょう。同じ生薬が複数の漢方薬に入っていることもありますし、せっかくバランスをとるための漢方薬でバランスを崩すことにつながりかねません。

【まとめ】

漢方と西洋薬と、どちらが優れているというわけでもなく、状況によって使い分けることが大切だと思います。
漢方薬は、医師の処方箋がなくても薬局でも手に入りますが、使用にはやはり知識が必要です。病院で処方してもらうか、薬局の薬剤師に相談して購入することをお勧めします。

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