あなたが必死になる「脳トレ」が無意味かもしれない科学的理由
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講談社ブルーバックス ラボ・フェイク 2018.08.27 UPDATE
人はなぜ、「科学らしいもの」に心ひかれてしまうのか……? 東京大学大学院で地球惑星科学を専攻、大学勤務を経て小説デビューし、「ニセ科学」の持つあやしい魅力と向き合うサスペンス『コンタミ 科学汚染』を上梓した作家・伊与原新氏。同氏が生み出した、ニセ科学に魅せられた科学者・Dr.ピガサスが語るのは、「脳」にまつわる、さまざまな言説。はたして「脳を鍛える」ことはできるのか? 若者は「ゲーム脳」や「スマホ脳」になってしまうのか? 脳を巡る神話から、科学とフェイクのゆらぎが見えてくる──。
脳科学って興味をひかれますよね。年をとって認知症にならないといいなとか、もっと仕事や勉強ができるようにならないかなとか、人の性格がパターン化出来たら人間関係に役に立ちそうだなとか。新聞でも脳科学の最新研究が記事になることも多いし、バラエティとか情報番組で取り上げられることも多いですよね。
一方で脳科学、特にテレビに出てくる脳科学者に違和感や疑問を感じている人は、医者や研究者やそれ以外の方にも結構多いのではないでしょうか。テレビの演出とかもあるのかもしれませんが、脳科学でなんでもわかるような勢いでやたらと断言してたり、あからさまにこじつけていたりしますよね。医学に限らず科学者って科学の素晴らしさと同時にその限界も知っているはずで、そうであればもっと謙虚であるべきではないかと思うのですが。
今回の記事自体は脳科学のいろいろなトピックをとりあげているので、脳トレが無意味かどうかについてはそれほど掘り下げているわけではありません。ただ脳科学の怪しさや、脳科学を理解する上での落とし穴がどういうところにあるかなど、いろいろな文献を踏まえて書いてあるので結構面白いと思います。僕もこの作家も特に脳科学の専門家ではないですけどね。
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