さくらももこさんはヘビースモーカーだから乳がんで亡くなった? 日本禁煙学会の発表文に患者から批判

健康・予防

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favicons?domain=www.buzzfeed BuzzFeedNews 2018.09.09 UPDATE

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国民的な作品「ちびまる子ちゃん」で知られる漫画家、さくらももこさんが乳がんのため亡くなった。 その知らせが流れた直後の8月30日、さくらさんが乳がんになったこととヘビースモーカーであったことを結びつけるかのような発表文が日本禁煙学会から公表され、患者団体から批判の声が上がっている。

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酒匂 赤人

国立国際医療研究センター国府台病院総合内科医師 公衆衛生学修士

有名人が、病気になったり、亡くなったりすると、その病気に注目が集まり、テレビや新聞などでも病気の解説などが行われることが多いですよね。病気の治療や予防に熱心に取り組んでいる人にとっては、みんなに関心をもってもらい、正しい知識を身に着けてもらい、行動にうつしてもらうための貴重な機会ではあると思います。

一方で今回がん経験者の側から、個人の癌の原因がたばこのせいだったかはわからないし、喫煙による自己責任のようにいわれると他のがん患者さんも偏見にさらされるかもしれない、などと批判されています。

どちらのいうことももっともだなと思いますが、確かに今回の禁煙学会の発表は行き過ぎな面もあったように感じます。人によっていろいろなとらえ方があるんだなと勉強になりましたし、気を付けないといけないですね。もちろん病気になったときに、何が原因か振り返って反省することはその後の健康にも大事なことも多いですし、病気の危険性を増やすことが医学的にわかっているものはタバコに限らずいろいろあるのでできる限り予防することが大事なのも確かですけどね。

糖尿病などの生活習慣病についても、食べすぎや運動不足などの不摂生が原因になることから、自己責任が強調されがちです。もちろん予防も治療も自分で何とかできる部分も多く、薬だけ使えばいいという病気ではないのすが、ただでさえ病気で苦しんでいるのに、自己責任としてさらに責められたら大変ですよね。生活習慣に気を使っていても糖尿病になる人もいるし、不摂生でもならない人もいますしね。
ヘルスナッジの「健康の自己責任論は不毛 公衆衛生の立場から」ではさらに深く論じているので読んでみてください。
http://healthnudge.jp/11622

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