「おからパウダー」の栄養成分はここがすごい!

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favicons?domain=gooday.nikkei.co 日経Gooday 2019.05.27 UPDATE

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豆腐や豆乳を作った際の搾りかす、という存在から、今、そのダイエット効果が注目され、スーパーで品薄になる人気ぶりの「おからパウダー」。  「おからは、卯の花など和総菜の素材として親しまれてきましたが、劣化しやすく一度に使い切れない、という難点がありました。しかし、おからを乾燥させて細かい粉末にしたおからパウダーは、保存性も増し、活用の幅がぐんと広がっています」と、料理研究家の高橋典子さん。

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児林聡美

HERS M&S 代表、保健学博士、公衆衛生学修士(MPH)、農学修士

おからパウダーの効能を、強く発信した記事のようですが、少し冷静になって把握したい点がたくさんあります。

・脳卒中の発症を予防する、という研究結果
まだ動物実験の研究で、ヒトでの結果ではないようです。
大豆たんぱく質を食べたときの効能であって、おからパウダーそのものの効果ではないようです。

・生おからよりおからパウダーが栄養豊富という表
この食品成分表示は、100gあたりで示されています。
パウダーになって、水の割合が減った分、ほかの栄養素の割合が増えるのは当然です。
食べた重さが同じであれば、確かに栄養素の摂取量は増えます。
けれども、おからパウダーを料理に使うとき、そんなに大量には使わないでしょう。
それならば、結局は生おからと同じくらいの栄養素摂取量になりそうです。

・大豆たんぱく質が動脈硬化を予防するという研究結果の図
これもおからパウダーそのものではなく、大豆たんぱく質の研究です。
そして、この研究では、大豆たんぱく質をたべた人の結果しかありません。
たべなかった人の結果と比べなければその効果はわからないので、この図から、大豆たんぱく質の真の効果はわかりません。

この記事から、病気の予防のためにおからパウダーを食べよう、とはならないと思います。

けれども、必要なたんぱく質を少し補うことができて、おいしいし、保存性にもすぐれているので使うというスタンスあれば、問題ないと思います。

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