ピロリ菌や肝炎ウイルス がん予防、感染症にも注意
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日本経済新聞 2015.04.19 UPDATE
(2015年4月5日 日本経済新聞より) がんと感染症は一見関係なさそうな病気だが、一部のがんは病原体の感染が原因になる。例えばヘリコバクター・ピロリ菌が胃がんに、肝炎ウイルスが肝がんにつながる恐れがある。専門家がまとめた最新版のがん予防法でも感染の検査をすすめている。
これまでの国内外における研究成果に基づくがん予防に関する提言がコンパクトになされています。まだ国内的にピロリ菌の除菌による胃がん予防に関してははっきりとした立場を示すだけのエビデンスが出ていないようなのですが、肝炎ウィルスに関しては、きちんと肝炎治療を行うことで確実に肝がんを予防できることがわかっていますので、多くの方に確認し、陽性の場合は適切な治療を受けてほしいと思います。
国立がん研究センターのがん予防法のページには「対策の効果」として、リスクが予防できた場合の影響の大きさを示す人口寄与割合が示されています。しかしながら、実際にどのような対策を行うことでどの程度死亡率を減らすことができるのかについては、具体的にわかっていないことも多く、まだ研究が必要な部分だと感じています。
http://epi.ncc.go.jp/can_prev/93/3457.html
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