町医者だから言いたい!《1825》 なぜ、「5年生存率」なのか?

病気・医療

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favicons?domain=apital.asahi 朝日新聞デジタル(アピタル) 2015.05.05 UPDATE

(2015年4月20日 朝日新聞デジタル(アピタル)より) なぜ、「5年生存率」なのですか? Q. あらゆるがんで、よく、5年生存率ということが言われます。5年生存すると「がんが治った」ということになるのですか? また、先生が診ておられるがん患者さんの中で、5年生存した患者さんには、何か共通点はありましたか?

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伊藤ゆり

大阪医科大学 研究支援センター 医療統計室 室長・准教授 博士(保健学)

がん患者さんの5年生存率は「治癒」の指標として用いられてきたように思います。5年生存率はかなり昔から(私の知る限りでも1970~80年代から)報告されていたようで、当時のがん治療の状況を考えると「5年」というのは治癒の目安といえたかもしれません。実際、当時もっとも多かった胃がんなどは、まさに5年でけりがつく典型的なパターンだと思います。しかしながら、がん医療の進歩により、早期発見が可能となり、長期生存が可能ながんも増えてきました。そこで、5年生存率だけでは、がん患者さんや医療現場へのニーズを満たせないようになってきたように思います。
10年生存率などの長期生存率や、がんの種類別の統計だけでなく、診断されたときの年齢やステージごとの情報発信も重要になっています。また、がんと診断され生存されているサバイバーの方の経過年数に応じた生存率も国立がん研究センターのホームページにおいて紹介されています。
http://ganjoho.jp/professional/statistics/statistics.html

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